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#061 0099-0009-159
『後ろ姿のスニーカー』
佐藤 隆俊氏 |
佐藤さんの9番目のゼネラルイメージとなったこの作品は、今までのものとちょっと傾向が変わって見えるかも知れません。
カメラやメカでは定評がある佐藤さんですが、「顔のある風景」を始め、オブジェへの愛情は暖かく、見る人に伝わってきます。
ただ違うのは、スニーカーへの思いがある人達の反応でしょうか。
スニーカーと自分の人生の重なりが大きな共感を呼んでいるようです。
・・・お疲れさま、ゆっくりやすんでね。 |
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#062 0099-0040-01
『ブリキ街の夜』
鳥飼 規世氏 |
この作品は鳥飼さんの「ブリキ街シリーズ」の最初の作品です。
ゼネラルイメージは、その後の作品「ブリキ街の風景」が先に選ばれましたが、昭和の懐かしさが溢れるこの作品は、10年ほど前から人気がありました。
21世紀が昔の夢と全く別な世界になりつつある今、「ブリキ街」の暖かでゆったりとした時の流れが求められているのでしょう。
ブリキちゃんたちの次の展開が気になるところです。 |
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#063 0099-0009-108
『ジッタくんち』
日南田 淳子氏 |
モグラのジッタくんは、ちょろぴの一番のお友だちです。
ジッタくんの家も、何度も紹介されていますが、その玄関は謎に包まれていました。
どうやら可愛らしいドアもあったようです。
ひとりぼっちだったちょろぴだから、暖かい温もりの大切さがよく分かるのでしょう。
この入口は、ちょろぴにとって安らぎを与えてくれる家への入口。
そんな思いがしっかりと伝わってくる作品です。
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#064 0099-0004-52
『Tinkerbell's party night』
斎藤美奈子ボツフォード氏 |
斎藤さんは、大人の女性を描かせたら右に出る人がいないくらい女性誌や化粧品、ファッション広告などで、多くの実績のあるイラストレーターです。
斎藤さんの描く日本人離れした大人の女性たちは、「可愛らしさ」よりも、気品や色気を感じさせてくれるからでしょうか、対象層が絞られていました。
最近はそれも少しずつ変わっているようです。自立した女性層の支持だけでなく、男性層の支持も広がってきています。
日本でも大人のセンスが分かる男性が増えてきたのでしょうか?
これからの作品の動向が大いに期待されるところです。 |
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#065 0299-0036-77
『ブロンソン』
北野 玲氏 |
北野さんは優しい作風で知られていますが、この作品は男らしさが溢れています。
男性の俳優や歌手をシリーズとして描き始め、外見だけでなく生き様まで表現しようと、毎回チャレンジしているだけに、女性層よりも男性層に支持されることが多くなってきました。
ブロンソンは年齢層の高い男性層に支持され、ゼネラルイメージとなったわけですが、団塊の世代前後の男性にとって、哀しみや憂いを胸にしまい込んで静かにたたずむ姿は、自分たちの生き方に重なっているのかも知れません。
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