ぺっこり夢

夢之介日記番外編

キャベツを無事収穫するのが目的だったのが、少しずつ変わってきてしまいました。
主役だったキャベツは、背景と変わり、どうやらその中で暮らす虫たちが主役の座についたようです。
千柳軒看板
06月03日
06月11日
06月16日
07月04日
07月19日
08月15日

2002年07月04日千柳軒キャベツ保護作戦4
自然の駆除係--捕食者たち

キャベツを中心に考えると、芋虫たちは立派な「害虫」です。放っておくと、すっかり食べられて収穫もできません。
園芸店では害虫を駆除するための「農薬」を売っているので、これを使えば簡単に問題を解決できそうです。
しかし、自然はしっかり歯止めも作っているので、農薬を使えばそんな歯止めになる昆虫や動物たちも駆除してしまいます。
捕食者たちがいなければ、芋虫も次々に生まれるので、もう農薬がないとやっていけません。正にイタチゴッコですね。
結局、小さい庭なら自然に任せるのが一番のようです。(単に面倒臭いだけとも言われていますが...。笑)

06/21 07/04
←15mm


35mm→

↑6月21日には、キャベツに住み着いた幼カマキリたちは、まだまだこんなに小さかったのに、7月4日にはすっかり若カマキリに成長しました。→
どうやらキャベツ界では、一番の帝王のようです。
トカゲ トカゲはキャベツ界に常駐しているわけではありませんが、その行動範囲は広く、芋虫やバッタだけでなくカマキリも食べられてしまいます。
家の庭の中では、鳥に次ぐ地位を持っているようです。
今のところ家では蛇はみませんが、ご近所では1メートルを超す青大将と会ったことがあります。
このトカゲは20センチを少し超すぐらいの大きさでした。

2002年07月19日千柳軒キャベツ保護作戦5
キャベツの収穫

キャベツは何とか¥80〜¥100ぐらいに育ちましたが、これ以上は大きくならないようです。
結球したキャベツには、あまり虫が見あたらなかったのですが、そろそろ囓られてきたので、今日はひとつ収穫してみました。
ナメクジやら芋虫やら、だいぶ葉っぱの中に入り込んでいたので、外でしっかり洗って、何枚か葉っぱをとって家に入れたのですが、台所の流しにおいてからもまだまだ出てきます。
幸い春丞は山育ちのためか、虫も気にしないので、ナメクジやはさみ虫など区分けしてとっておいてくれました。...とっておいてもらっても...、どうしたら良いものやら。
キャベツはサラダにする予定で刻んではみたものの、消毒のため炒めて食べることになりました。
やはり美味しかったです。でも、できれば生で堂々と食べてみたいところです。

結球 キャベツと芋虫
↑けっこうしっかり結球して、重く育ちました。

結球の葉と、外の葉との間に、成分が違うのでしょうか?虫たちの境界があるようです。モンシロ芋虫がちは、色の濃い葉っぱが好みなのでしょうか?→


2002年08月15日千柳軒キャベツ保護作戦6
虫たちへのプレゼント

キャベツは結局、虫たちに寄付することにしました。
きれいに結球したキャベツも、中から虫たちに食べられて、ある日真ん中から陥没し、今では面影もありません。キャベツの残った葉っぱには、今でもたくさんの昆虫たちが暮らしています。
千柳軒のキャベツは終わってしまいましたが、昆虫たちは逞しく生きています。
冬までには、大抵の昆虫達はその一生を終わるわけですが、家の庭には何年も続いて行き続けている動物もいるようです。
その動物はガマ蛙。池も無いのに家の庭に住み着いて、冬眠もしているらしい。
この昆虫観察記もガマ蛙の観察記に話を譲り、一応ここで終了することにしました。>ガマ蛙のフレッド観察記へ

茎
陥没
キャベツの茎がしっかりしているので、バッタやナガメ(カメムシの一種)など、多くの昆虫が住み着いているようです。
虫たちは、キャベツの中に入り込み、全てを食べ尽くしたみたいです。モンシロチョウも何匹か芋虫から蝶へ変身できたのでしょう。
収穫
キャベツは一度の収穫で終わりましたが、他の野菜たちは元気に実がなってくれました。
←こちらは茄子にピーマンそっくりなシシトウとチェリートマト。
今年は他にも、キュウリとメロン、唐辛子などが育っています。
この辺りは、また改めてご紹介いたしましょう。