美術茶論

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ライブギャラリーBe.Too
第25回ベスト10発表

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2000年12月11日〜12月28日

ぺっこり夢 2000/12/11〜12/28投票順位

順位 作品ナンバー 作品名 会員名 レイティング 展示回数
1
0099-0002-29  顔のある風景(ジュネーブ) 佐藤 隆俊
11.5
13
2
0099-0009-17   日南田 淳子
10.9
11
3
0099-0002-45  顔のある風景(サンタフェ01) 佐藤 隆俊
8.3
7
4
0099-0010-06  顔のある風景(Stand by) I・F
8.1
13
5
0099-0005-06  夜間飛行 入山 さとし
7.7
10
6
9199-0001-02  もも 東田 亜希
7.6
20
7
9099-0006-04  マドンナ いのまた みゆき
7.1
4
8
0099-0009-21  みの虫ちょろぴ 日南田 淳子
7.0
3
9
0099-0028-03  花カボチャ・春 川口 千恵子
6.6
3
10
0199-0006-04  カナリア Giorgio de Cama
6.2
7

●○全体の動向○●

暮れも押し詰まり、企業も挨拶周り等で、お店に来るお客も忙しく、いつもより投票のペースが落ちましたが、展示期間を28日までとしましたので、集計には問題はありません。
ただ、20世紀最後の年にしては、クリスマスや年の瀬の盛り上がりが欠けていたようです。
今回の投票者の構成は、前回よりも女性3:男性2となり男性客が多少減少しています。2001年1月は1月5日から26日の展示となりそうです。

今回は、前回と比べ、比較的新しい作品と、目立たなかった作品が入ってきました。「顔のある風景」は「ぴくちゃギャラリーBe.Too」への投稿を兼ねて、参加する会員が増加していることもあり、展示作品の中でも大きなシェアを占めるようになってきました。

●○個別作品の印象○●

クリスマスを迎え、クリスマス作品がそれぞれ票を伸ばしましたが、市況を反映してか、ベスト10に届くものがありませんでした。
今回、Be.Tooに展示できませんでしたが、TAKAさんの「X'mas Festa 2000」はレンティキュラーレンズによる3D作品として作られたもので、B1サイズ程のものです。その迫力が展示サイズでは表現できず、内容を伝えられなかったことは、現在のシステムでは致し方ないとは言え、残念でした。
それぞれ余力を残しつつ、シーズンイメージのため1月からの展示は、次のシーズンまで外すことになります。作品出展の会員方にはお礼を申し上げます。

「顔のある風景」では、ベスト10には入りませんでしたが、前回に引き続き、木村さんの作品「眠くってね」が13位、「アッ?!」が14位と新作を含め健闘していました。
「ぴくちゃギャラリーBe.Too」での投票が1月5日から始まります。出展されている会員の方は、結果が楽しみですね。
投稿は1月4日までとなっていますが、5日の9時頃までなら投票の対象となりますので、まだの方はお試しください。
10時頃以降は「顔のある風景2001」と「心の残る風景」の新設コーナーへの投稿となります。投票は5月中旬以降となる予定です。

いのまたさんの「マドンナ」が4回目にベスト7に入ってきました。
長い間悩んでいましたが、次の作品も登録され、1月から展示されます。
ブランクを感じさせない新作イメージは、5日からのBe.Tooの営業開始に先だって3日からBe.Too公式サイトで、ご覧いただけます。

日南田さんの「ちょろぴシリーズ」は前回3位から2位になった「昼」に続き、「みの虫ちょろぴ」が8位となりました。
粘土の立体作品と、平面作品の落差が課題でしたが、ようやくひとつのイメージに融合する作品が生まれてきたようです。

川口さんの「花カボチャ・春」が3回目にベスト9に入ってきました。
布と刺繍のこの作品は、シリーズの「冬」「秋」が外れて行くのに対し、票を伸ばしています。
投票層は女性の全層に渡っており、刺繍という技法の特殊性を物語っているようです。
新しい分野として、可能性に満ちた作品を、今後とも期待できるのではないでしょうか。
※この作品は、1月5日からToo.comのホームページに紹介されます。
http://www.too.com/

giorgioさんの「カナリア」が10位に入りました。JUNE、CIELと着実に広がりを続ける耽美派の流れに位置するこの作品が、Be.Tooにおいてベスト10にランクインしたことは、将来に希望を与えてくれます。
なぜならば、この流れは日本だけが生み出したものであって、他の国では育たないが故に、大きな可能性を秘めているからです。
しっかりとしたデッサン力と、未完成ではあるが繊細で流れるような線に、鮮やかな色使いは、宇野亜喜良でなくとも目を引きつけるものがあります。
少年の鮮やかな緑の唇と、外界を見ることのない目は、虜になったカナリアの運命を象徴しているかのようです。
ここで留まらず、描ききることができれば、「カナリア」は檻から飛び出て、広い世界を飛び回ることができるでしょう。

2001年01月01日
横山 哲


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