プロデューサーメモ
ギャラリーの経過
クリエイターの
課題
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1998年にイラストレーターの友人達から、不況が厳しく仕事が少なくなってきたと相談を受けたのですが、日本のイラストレーターはディレクションを受けて描く、受注形式に慣れきっているため、自ら市場に合わせたイメージを開発した体験がないことが分かりました。
企業や広告代理店が自信を無くして、目標を見失っているため、クリエイター側から新しいイメージを開発して、売り込むチャンスなのですが、方法が分からないということでした。
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ビジュアル作品の
マーケティング
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マーケットの基本はシンプルです。ユーザーと直接結びつけばつくほど、成功することは多くの事例が示しています。それは人間が商売を始めてから、現在に至るまで変わることがなく、これからも変わらない原則ですが、多くのクリエイターにとって、自らユーザーと接する機会も場も無かったのです。
では、クリエイターがユーザーと直接交わり、作品を磨いて行く場や、機会の事例は無いのでしょうか。
音楽の世界では、ライブハウスが多くのアーティストを育てており、ミリオンセラーを生み出しています。商品の世界では、描かれたイメージは販売数量というユーザーの直接的な意志をフィードバックして、マーケティングを行っています。
漫画やアニメ、ゲームも基本的には商品としてのマーケティングをして成功をおさめています。
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ライブハウスから
ライブギャラリーへ
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そこで、個々のクリエイターが、ユーザーの意見を直接集める場を、作ることにしました。
最終的にはWebでギャラリーを公開し新しい形を作りたいと思いますが、それには現実の世界に拠点を作り、基本的なノウハウを積み重ねて確立させなければなりません。
第一段階として、TooとEPSONとのタイアップで恵比寿にライブ・ギャラリー・ショップ「Be.Too」をオープンしました。
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Be.Too
click!network
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実際の運営組織は、Tooの子会社であるclick!TooとNETWORKSとでclick!networkという組織を作り、1999年11月26日から2000年3月末までのプレステージにて運営試験を行いました。
4月3日からのファースト・ステージとして正式オープンし、オープン記念展を新宿エプソンスクェアにて開催いたしました。
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Web
デジタルギャラリー
実験開始
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2000年10月26日に「Be.Too」公式サイトでWebギャラリー開始。
同31日、富士写真フイルムとタイアップし、投稿サイト「ぴくちゃギャラリーBe.Too」の実験が開始されました。 |
デジタルギャラリー
実証実験
click!network
業務提携
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2001年1月、7月と「ぴくちゃギャラリーBe.Too」で「顔のある風景」「顔のある風景2000」「心に残る風景」「花のある風景」等のテーマ作品、コンテスト実施。
2001年7月、アロンズ株式会社とのレンテュキュラーレンズによる3D、アニメション作品の勉強会が、提携へと発展しました。 |
データベース始動
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2002年2月より、第二段階/セカンドステージとして、Webでのデータベースシステムが立ち上がり、「Be.Too」のサイトから会員の作品の検索等が可能となりました。
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ビジネス
プロジェクト
開始
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2002年4月より、勉強会がその成果を活かして各々がビジネスとしてのプロジェクトをおこし、会員同士がバックアップしてゆく、バーチャル・カンパニー形式としてのシステムが発足しました。これによりクリエイターが、企業に所属しているように業務を企画運営することが可能となり、幾つかのプロジェクトがこのシステムで実績をあげ始めています。
スタートから3年かかって、ようやく本格的な動きがスタートしました。 |
click!network
提携内容変更
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2002年5月31日をもって、株式会社click!Tooは株式会社Tooのシステム営業部に再編成されました。click!networkにおけるclick!Tooの業務は、そのままTooへ引き継がれるので企業名のみ変更となりますが、会員のポイント制は、会計処理の変更のため精算し、6月から新しく発足する形になりました。 |