美術茶論

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ライブギャラリーBe.Too
第57回ベスト10発表

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2003年02月24日〜03月16日

ぺっこり夢 2003/02/24/〜2003/03/16投票順位 

順位
作品ナンバー
作品名
会員名
レイティング
展示数
選出数
1
0199-0006-11
 揚羽のパヴァーヌ
 Giorgio de Cama
15.5
8
8
2
0099-0042-01
 青い花  望月 香矢子
11.9
4
3
3
0299-0030-05
 ガマン大会  開楽 智治
9.4
10
9
4
0099-0002-87
 恥ずかしがり屋のポスト2  佐藤 隆俊
8.8
16
11
5
0099-0009-39
 今年もよろしく  日南田 淳子
8.6
18
8
6
0099-0027-03
 BUBBLE BALLOONS  TAKA
6.8
1
1
7
0099-0032-12
 シーサーといっしょ  わたなべ あや
6.3
2
2
8
0099-0017-54
 花のある風景 うず  木村 伸子
6.2
9
6
9
0099-0009-58
 雪子鬼くんが帰った日  日南田 淳子
6.1
3
1
10
0199-0016-08
 なあに  なおねこ
5.7
7
2

●○全体の動向○●

今回はトラブルが続き、展示の入れ替え更新が1日伸びてしまいました。
続けていると、いろいろなことが起こります。
最初頃は何かあると、無理をして対応していましたが、この頃は対応できるものか、そうでないものかが分かるようになってきました。
それが必ずしも良いことかどうかはわかりません。
ただ、データベースソフトとサーバーの適合性などは、とても対処できるものではないので、解決に時間がかかるものです。
焦らず対策を考えていくことにしましょう。

今回の投票では、男女比は1:4と標準的な比率でした。やはり若い女性が中心です。
前回お伝えしたように、ちょろぴのぬいぐるみ発売効果で、日南田さんの作品が全体的に票を伸ばしています。

また、佐藤さんの「顔のある風景 恥ずかしがり屋のポスト2」が、ゼネラルイメージになりました。
開楽さんの「ガマン大会」も、近々ゼネラルイメージに選ばれそうです。
TAKAさんの「BUBBLE BALLOONS」のように、新しい動きも見えてきました。
次回は、どんな動きが出てくるでしょうか?(トラブルだけは勘弁して欲しいものです)



●○個別作品の印象○●

Giorgioさんの「揚羽のパヴァーヌ」が、今回も独走しています。
新しい作品は、手描きとパソコンを使った作業を合わせるのに苦労しているようです。
仕事が忙しく、次の作品が完成しないまま、20日から3週間程イタリアへ行くことになりました。
イラク情勢が緊迫しているので、ヨーロッパも大変だと思いますが、次の作品の構想など見つけられると良いですね。

2位は、望月さんの「青い花」が選ばれました。
前回4位と、ベスト10に戻ってから票を伸ばしているので、これからが期待されます。
ガッシュと色鉛筆を使ったこの作品は、インターネットでは「青」の再現が難しいので、実際よりも軽い感じになっているようです。
メディアを通じての評価と言うのも、デザインの世界では重要な要素になります。
パソコンと実際の色、表現したいものとのギャップは、これからも続く課題ですね。

3位は、開楽さんの「ガマン大会」が定位置のようになってきました。
この作品も早ければ、あと2〜3回でゼネラルイメージに選ばれそうです。
開楽さんの作品は、手描きとパソコンでの作品とギャップがあまり感じられません。
自分描きたいイメージが明確だからなのでしょう。
開楽さんのような方は、立体をやってみると面白いかも知れません。
まだまだ、たくさんの可能性があると思います。

佐藤さんの「恥ずかしがり屋のポスト2」が、今回は4位でゼネラルイメージとなりました。
佐藤さんの作品は、これで4点がゼネラルイメージとなり最多選出記録となります。
ゼネラルイメージは常設展示なのですが、Be.Tooのサイトでは分かりにくいと言う指摘もあるようです。
選ばれた作品は、どの作品も力のあるものなので、展示の仕方を考えてみることにします。

日南田さんの「ちょろぴ」は、今回は「今年もよろしく」が5位に、「雪子鬼くんが帰った日」が9位に入りました。
「ちょろぴ」は、商品化のプロジェクトの一環としてclick!networkの公式ホームページ「ちょろぴの世界」が、ぬいぐるみの発売とともに正式にオープンしました。
小売店のための情報誌「ファンシーショップ」3月25日号に、展示会の取材で「ちょろぴ」の紹介が載ります。
つぎの商品化の企画も進んでいるので、絵本の期待も高まってきました。

6位は、TAKAさんの「アクア−ルド・シリーズ BUBBLE BALLOONS」が、初展示で選ばれました。
TAKAさんはIllustraterの達人としても名が通った方ですが、レンテュキュラーレンズの3D出力作品が多く、Be.Tooでの展示ができる作品があまりありませんでした。
ただ、メディアに特化しすぎると作品の広がりがなくなるのと、「アクア−ルド」の世界観は3Dでなくても充分に伝わるので、これから少しずつBe.Tooで発表して行くそうです。
これからが楽しみですね。

7位は、わたなべあやさんの「シーサーといっしょ」が、10位からランクをあげてきました。
「琉球号」の呼びかけで終わる飲料水のメーカーのCMでも、沖縄イメージとしてシーサーを使っていますが、これから夏にかけてシーサーの出番も多くなりそうです。
商品化の話しも具体的に動き出しているので、「ちょろぴ」に続き「シーサー」の公式ホームページも夏までにはできるかも知れませんね。

木村さんの「花のある風景 うず」が、今回も8位となりました。
デジタルカメラが壊れて作品が撮れなかったそうですが、先週の佐藤さんの写真館ワークショップでは、課題として次の作品を撮ってきたようなので、近いうちに久しぶりの新作が発表されるかも知れません。
自分のスタイルが決まらないので、なかなか次に進めないようですが、これを機会に、ぜひその辺りを掴んでいただきたいと思います。
仕事がきつくなってきたようですが、がんばってください。

10位は、なおねこさんの「なあに」でした。
なおねこさんの「なおねこ」も、たいへん魅力的なキャラクターなのですが、忙しいようで次の展開が進まないようです。
このタッチの絵は積み重ねが重要なので、機会があれば描き続けることが大切です。
作者とキャラクターが同化しているだけに、自分が何をどう感じたかが問われるので、日常の中で磨きをかけていただきたいと思います。
ネコのキャラクターはBe.Tooでも多数派なので、作者の視点がそのまま評価に繋がるのではないでしょうか。

ベスト10外では、11位「フラワー」高野さん、12位「落ち葉」日南田さん、13位「D公園にて」開楽さん、14位「あひるさん、おはよう」日南田さん、15位「世界をとめて」夜舟さん、16位「エゾリスb06」松岡さん、17位「梅色の日過ぎ」荒木さん、18位「さよなら」夜舟さん、19位「いたずらが過ぎ」JAMさん、20位「うれシーサー」わたなべあやさんとなりました。

以上でした。


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