美術茶論

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ライブギャラリーBe.Too
第52回ベスト10発表

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2002年10月28日〜11月15日

ぺっこり夢 2002/10/28/〜11/15投票順位 

順位
作品ナンバー
作品名
会員名
レイティング
展示数
選出数
1
0099-0017-54
 花のある風景 うず
 木村 伸子
14.6
4
1
2
0199-0025-02
 空2  山崎 雅美
12.8
11
11
3
0199-0006-11
 揚羽のパヴァーヌ  Giorgio de Cama
11.9
3
3
4
0099-0017-24
 廊下・横  木村 伸子
8.5
12
11
5
0099-0002-87
 恥ずかしがり屋のポスト2  佐藤 隆俊
7.9
11
6
6
0299-0030-05
 ガマン大会  開楽 智治
7.5
6
4
7
0099-0009-39
 今年もよろしく  日南田 淳子
5.5
13
3
8
0099-0017-07
 顔のある風景 オーイ!  木村 伸子
5.3
28
10
9
0299-0030-02
 morning  開楽 智治
4.9
8
3
10
0299-0030-01
 D公園にて  開楽 智治
4.8
8
2

●○全体の動向○●

11月は、東京では晴れ間が続きましたが、夏が暑かったからでしょうか、寒さが早く訪れた気がします。

Be.Tooの移転は、11月26日が一週間延びて12月2日からとなりました。
土日に引越と飾り付けを行うのですから、ショップの担当は大変です。
それと、移転してからは土曜日も営業をすることになりました。今までは、務めていた方がBe.Tooにいらしても営業していませんでしたが、これからは土曜日でも大丈夫になります。
作品の展示は、移転後はプリント出力の展示から、パソコンのデジタル展示と投票になるので、ちょっとギャラリーとしては分かりにくくなるかも知れません。
「ライブギャラリー」は、携帯を含めインターネットを中心に今後の展開が計画されていますので、デジタル展示の拠点は「Be.Tooショップ」だけではなく、夏のBe.Too展で試みたように、いろいろなところで考えることができます。どれだけ広がるか楽しみです。

今回の投票は、恵比寿のギャラリーとネットを合わせ、ほぼ男性1:女性2でした。標準のパターンというところでしょう。
投票の傾向としては、上位の作品に得票が集中したので、ベスト10のトップと10位との差が大きくなりました。
Be.Tooへの常連のお客様の支持を集めている作品と、ネットでの支持が強い作品など、それぞれの支持基盤も少しずつ異なってきたようです。
12月からの動向が気になるところです。

また、前回触れたように、ゼネラルイメージは、木村さんの「廊下・横」、山崎さんの「空2」が揃って選出されました。
2作品同時に選出されるのは、今回が初めてのことです。
次回も木村さんの「顔のある風景 オーイ!」が選出される可能性があります。
新しい作品の動向も期待されます。



●○個別作品の印象○●

今回のトップは木村さんの「花のある風景 うず」でした。
木村さんの作品は、他にも今回ゼネラルイメージに選出された「廊下・横」が4位に、「顔のある風景 オーイ!」が8位に入っています。
自分の感性に忠実に風景を撮ってきた木村さんですが、最近は考え過ぎるのか、なかなか思うように撮れなくなってきたようです。
Be.Tooショップでのファンが定着してきたので、返って意識するようになったのかも知れません。肩の力を抜いて、これからもどんどん作品を撮ってくれると良いですね。

2位は、同じくゼネラルイメージとなった山崎さんの「空2」です。
この「空2」は初展示からベスト10入りを果たし、ゼネラルイメージへの最短記録となりました。
山崎さんの青を基調とした作品は、比較的投票する方々の層が分散しているようですが、目立つ傾向としては、学生層など若い方の支持が弱いことでしょう。
比較的暗いイメージの作品なので、若い方には入りにくいのかも知れません。
Be.Too展では大きく焼いた作品が展示されましたが、ネットでの展示では暗い部分の階調がつぶれてしまっているため、青の深みが分かりにくいようです。ブロードバンド時代の到来とともに、画質に関してはこれからの課題になると思います。

Giorgioさんの「揚羽のパヴァーヌ」が、今回は3位となりました。
「カナリア」「Vivian Rose」から女性ファンの支持を集めているGiorgioさんの作品は、次第に大きなものになっているので、インターネットでの画像では、細かい部分をなかなか見ることができません。
特に文字の部分は、カリグラファーとしての鋭さがあるのですが、これも拡大しないと分からないので、今後の展示課題になりそうです。

佐藤さんの「恥ずかしがり屋のポスト2」が5位になりました。
「恥ずかしがり屋のポスト」シリーズの作品も、IFさんも加わって点数も増えてきたので、個々の動向だけではなく、連作としてみると「顔のある風景」が出てきたときのよう、にかなり強い動向を示しています。
「顔のある風景」も、18日からの展示では待望の「インド」編が登場。また新しい動きがあるかも知れません。

開楽さんの「ガマン大会」は、今回は6位となりました。
9位にも「morning」が、10位に「D公園にて」が入り、人気も安定してすっかり定着してきたようです。
やはり男性層に強い開楽さんですが、今回の「ガマン大会」には女子学生や若い女性層の投票も加わり、ファン層を確実に広げているのが分かります。
作品の質も揃っているので、絵本などもそろそろ考えながら、次の作品に入るのも良いのではないでしょうか。

日南田さんの「今年もよろしく」は、今回は7位となりました。
ちょろぴは子供から大人まで、ファン層の広がりを見せており、18日からの展示の新しい作品は、絵本を意識して完成度もあがってきています。
寒さがが進むにつれて、炬燵の効果も期待できそうですね。

ベスト10外では、11位「もの想ふ」、12位「秋がしみる」荒木さん、13位「ジッタ君家3」日南田さん、14位「夏の午後」荒木さん、15位「空港近くのホテル」川口さん、16位「大道芸人」開楽さん、17位「エゾリスa16」松岡さん、18位「親子シーサー」あやさん、19位「漂う記憶 続く階段」宮坂さん、20位「秋よのぉ・・」宇多川さんとなりました。

以上でした。


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