美術茶論

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ライブギャラリーBe.Too
第51回ベスト10発表

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2002年10月07日〜10月25日

ぺっこり夢 2002/10/07/〜10/25投票順位 

順位
作品ナンバー
作品名
会員名
レイティング
展示数
選出数
1
0099-0001-19
 南海の芽吹き
 もと のりゆき
10.8
20
11
2
0199-0006-11
 揚羽のパヴァーヌ  Giorgio de Cama
10.2
2
2
3
0099-0017-24
 廊下・横  木村 伸子
9.6
11
10
4
0199-0025-02
 空2  山崎 雅美
8.7
10
10
5
0099-0009-39
 今年もよろしく  日南田 淳子
5.9
12
2
6
0199-0021-25
 夏の午後  荒木 陽子
5.8
5
2
7
0299-0030-05
 ガマン大会  開楽 智治
5.7
5
3
8
0199-0021-26
 もの想ふ  荒木 陽子
5.6
4
3
9
0099-0017-07
 オーイ!  木村 伸子
5.4
27
9
10
0099-0002-87
 恥ずかしがり屋のポスト2  佐藤 隆俊
5.2
10
5

●○全体の動向○●

10月になると、まだ暑い日もありましたが、すっかり秋らしくなり寒さを感じる日も増えてきました。冬も、もうすぐ側まで来ています。

11月25日から、Be.Tooは今の恵比寿1-20-4から、恵比寿西2-3-16に移転することになりましたが、オープンしたのが1999年の11月26日なので、ちょうど丸三年間こちらで展示を続けてきたことになります。
周囲は相変わらずビルラッシュで、下の写真のように工事の車がBe.Tooの前に止まってお客様が入ることもままなりませんが、来年には工事も終わり周辺は大きく変貌することでしょう。時の経つのは何と早いものか。

Be.Tooも3周年を迎え、いよいよネットを中心として新たな活動を開始する予定です。


今回の投票では、恵比寿のギャラリーでは男性2:女性3となり、ネットの投票では男性1:女性2、やはり女性層が強い標準のパターンが強くなっています。

IFさんの「顔のある風景/駐車猫」、Giorgioさんの「Vivian Rose」に続き今回はもとさんの「南海の芽吹き」がゼネラルイメージになりました。
木村さんの「廊下・横」、山崎さんの「空2」も10回をクリアしているので、次回は揃って選出される可能性もあります。
少しずつ、流れも変わりつつあるようです。


●○個別作品の印象○●

今回はもとさんの「南海の芽吹き」がトップになりました。
2001年4月23日から22回の展示で、今年になってから次第に順位を上げてきていましたが、最後はトップとなってゼネラルイメージとなったわけです。
実力派のもとさんらしい結果になりました。
この作品は、一見のどかな絵のようですが、背景には稲光が輝く雷雨と平和な虹が共存しており、手前の芽を吹いた椰子の実も狭い砂浜で今にも波にさらわれそうです。
不況や社会的な不安が進むに連れ、票を伸ばしてきたこの作品は、時代を反映したものなのかも知れません。

Giorgioさんの「アゲハのパヴァーヌ」が、ゼネラルイメージとなった「Vivian Rose」と入れ替わるように2位となりました。
パヴァーヌと言うのは、孔雀を意味する宮廷の荘重なすり足舞踊のことで、地に踊る孔雀と空を飛ぶ揚羽蝶の華麗な組み合わせに、カリグラフィーの文字を重ねたものがこの作品です。
Giorgioさんの作品らしく、圧倒的な女性ファンの支持で票を伸ばしています。

木村さんの「廊下・横」が、3位となりました。ゼネラルイメージも目前です。
夏の間トップを独走していましたが、寒さが近づくに連れ、少し順位を落としてきたようです。
冬の寒さにも比較的強かったのですが、季節の変わり目のせいでしょうか、作品も見る側の社会的な状況や気候に左右される面もあるので、やはり長い時間の中で見ていただくのにこしたことはありません。
相変わらず、年齢層の高い男性層の支持の強い作品です。
また、「顔のある風景/オーイ!」も9位に入り、「廊下・横」に続いてゼネラルイメージになりそうです。

山崎さんの「空2」は、ベスト10連続記録がついに10回となり、今回も4位になりました。
どうやらこのままで行くと、次回は最短でゼネラルイメージになりそうな勢いです。
「青」の空シリーズでは、今のところ「空2」に迫るものはありませんが、いろいろな「空」を撮られているので、まだまだこれからが楽しみです。

日南田さんの「今年もよろしく」が、5位となりました。
ピンクカモノハシちょろぴは、固定ファンも多いのですが、それぞれ少しずつ嗜好が違うようで、なかなかひとつの作品に票が集中しない傾向があります。
やはり寒さのせいなのでしょうか。冷え込みが続くと炬燵やストーブが恋しくなりますね。
そろそろ炬燵を出さないと...。

と、言いつつ6位を見ると、荒木さんの「夏の午後」が頑張っています。
懐かしい雰囲気で、見ている人の心も安らぐこの作品は、季節的なハンディを乗り越えて、どこまで行くか楽しみな作品です。肩の力が抜けた自然体のニャーミィが、これからもどんどん新しいシーンを見せてくれるかも知れませんね。
また荒木さんの作品では「もの想ふ」も8位につけています。
写真の作品ですが、犬とネコの両方を出して、同時にベスト10に入るというのは、大変珍しいことです。
動物が好きな、荒木さんらしい気もいたします。

開楽さんの「ガマン大会」が、今回は7位になりました。
開楽さんの作品は、どれも幅広い層からの支持を受けていますが、最近の傾向としては年齢の高い男性層の支持が目立っています。
本来ならあり得ない世界を、柔らかなタッチで見る人に、そうかなと納得させてしまう不思議な力をもっている方なので、常に新鮮な驚きを与えてくれるます。その辺りが年齢の高い男性層にも響くものがあるのでしょう。

佐藤さんの「恥ずかしがり屋のポスト2」は、今回は10位でした。
「恥ずかしがり屋のポスト」シリーズは、これからの展示ではIFさんも参加して、益々幅が広がりそうです。
顔のある風景の中から、また新しいカテゴリが生まれつつあるので、今後の展開が注目されるところです。

ベスト10外では、11位「morning」開楽さん、12位「トラック」須藤さん、13位「大道芸人」開楽さん、14位「たのシーサー」あやさん、15位「花のある風景/うず」木村さん、16位「moden girl」いのまたさん、17位「恥ずかしがり屋のポスト」佐藤さん、18位「フラワー」高野さん、19位「星空ツーリング」Kannaさん、20位「すいか」なおねこさんとなりました。

以上でした。


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