美術茶論

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ライブギャラリーBe.Too
第33回ベスト10発表

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2001年06月18日〜07月06日

ぺっこり夢 2001/06/18〜07/06投票順位

順位 作品ナンバー 作品名 会員名 レイティング 展示回数
1
0199-0006-04  カナリア Giorgio de Cama
14.1
14
2
0099-0005-07  Lighthouse 入山 さとし
9.0
26
3
0099-0002-45  顔のある風景(サンタフェ01) 佐藤 隆俊
8.2
15
4
9099-0006-04  マドンナ いのまた みゆき
7.8
11
5
0099-0017-01  アッ?! 木村 伸子
7.7
11
6
9099-0006-06  路も狭に いのまた みゆき
7.3
7
7
0199-0014-03  雪 竹内 みわ
7.0
8
8
0099-0009-17   日南田 淳子
6.6
19
9
0099-0002-76  顔のある風景(バジルストリート) 佐藤 隆俊
6.4
2
10
9199-0001-02  もも 東田 亜希
6.2
28

●○全体の動向○●

7月になってから、東京地方は雨も降っておらず、梅雨明け宣言のないまま夏になってしまったようです。
本格的な真夏の猛暑が続き、そろそろ夏休みが近づいてきました。
今のところ学生たちが来店しているので、前回に続き、若い会員の作品が得点をあげています。

男女比は、ほぼ1:1で大きな変化はありません。
年齢層に関しては、作品の作者と投票してくれるゲストの年齢層は、重なる傾向がありますが、絵のテーマも大きな要因となっています。

前回は珍しく、顔のある風景などの写真作品が入りませんでしたが、今回は3点がランクインしています。
恵比寿の「ライブギャラリーBe.Too」と、Webでの「ぴくちゃギャラリーBe.Too」との動きは必ずしも連動しているわけではありませんが、Webでの投票が始まり関心が高まっていることもあるようです。

「ぴくちゃギャラリーBe.Too」での投稿会員は、北海道から九州まで、日本全国に散らばっており、年齢層も15〜65歳まで幅広い層にまたがっているのが、大きな特徴です。

Be.Tooの公式サイトでも、近々Webでの投票も行えるように計画が進行していますので、また違った傾向をつかむことができるようになるでしょう。

●○個別作品の印象○●

前回に続き、今回も1位となった Giorgioさんの「カナリア」は若い女性が中心ですが、男性層の得票も見受けられます。
耽美的な作風の広がりは、恵比寿という場所では、確実に社会的な認知を受けていることが分かります。
青原(青山、原宿エリア/渋谷、恵比寿も含まれるクリエイターの集まる地域)を抜け出て、何処まで広がりが定着しているかは、Be.Tooの次のステップで確認できるでしょう。
新作は、少し遅れて8月中頃までには出てくると言うことです。
引き続き注目していきたいと思います。

入山さんの「Lighthouse」が久しぶりにランク入りし、2位になりました。
優しく清涼感のあるこの一連の作品は、暑さを忘れさせてくれます。
季節をテーマにした新規作品もできているので、届き次第、新作の展示ができるでしょう。
次の作品は、絵本よりもカレンダーを意識したものなので、展示が楽しみです。

佐藤さんの「顔のある風景/サンタフェ01」が3位に、新作の「バジルストリート」が9位にはいりました。
「サンタフェ01」は「ぴくちゃギャラリーBe.Too」の前回投票で、優秀作品に選出された作品ですが、現在行われている投票でも「バジルストリート」をはじめ、興味深い「顔」が並んでいます。
5位にランクインした木村さんの「アッ?!」も「ぴくちゃギャラリーBe.Too」の前回投票で、優秀作品に選出された作品です。
Webでの投票とBe.Tooの投票の接点が、このような形で確認できるのは、嬉しいことで、これからの展開の参考ともなります。
Be.Tooではまだ展示していませんが、新しいシリーズ「心に残る風景」や「花のある風景」などが「ぴくちゃギャラリーBe.Too」で見ることができます。

いのまたさんの「マドンナ」は4位、「路も狭に」は6位と、前回に続いて2点がベスト10に入っています。
これらの作品は、ゼネラルイメージとなった「眠るなBabe」から比べると、描かれている女性の内面を表現するようになってきました。
それに伴って女性層中心から、男性層の支持も広がり、作者の進歩をうかがわせてくれます。

竹内さんの「雪」は、真夏の気候にもかかわらず、ベスト10に定着したようです。
この作品は猫のシリーズのひとつなので、季節感より猫の表情、雰囲気に魅力があるのでしょう。
次の作品も猫のシリーズになるのでしょうか?

日南田さんの「昼」は、ベスト10連続16回となりました。
「ちょろぴ/夏の新作」が出てきた時点で、常設展示となる予定でしたが、準備が整わず、ゼネラルイメージは次回からとなります。
少しランクを下げてしまいましたが、新作ちょろぴとともに、もう少し頑張ってもらいましょう。

東田さんの「もも」は、前回に続きベスト10入りし、10位となっています。
「もも」から始まった、ストレンジな植物たちの世界「ボタニア」シリーズは、「そら豆」「カメナップル」「キウィ」などが、女性を中心としながらも、中高年の男性層をも含めた、幅広い年齢層の支持を集めています。

ベスト10外作品では、11位「いぬ」Kannaさん、12位「トラック」須藤さん、13位「Stand-by」IFさん、14位「オーイ!」木村さん、15位「robo」Kannaさん、16位「家族への愛」齋藤さん、17位「プール」須藤さん、18位「船」滝沢さん、19位「シスコハガki」チッカさん、20位「ヨコムキッズ」朝倉さんとなっています。


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