美術茶論

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ライブギャラリーBe.Too
第96回ベスト10発表

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2005年06月20日〜07月10日

ぺっこり夢 2005/06/20〜2005/07/10投票順位 

順位
作品ナンバー
作品名
会員名
レイティング
展示数
選出数
1
0099-0009-87
 こおろぎくんの演奏会1
 日南田 淳子
15.3
9
9
2
0299-0001-15
 フモフモさん モフモフ遊び  ATELIER TOYOKO
10.1
8
4
3
0099-0002-150
 顔のある風景 おいしくるっと!  佐藤 隆俊
9.1
10
2
4
0199-0016-11
 お馬さんにのって  なおねこ
8.2
17
9
5
0099-0033-01
 竜の子たろう  はっとり みどり
7.9
13
7
6
0199-0026-46
 ぼく雷庵よろしく  蕭 雪華
7.5
3
2
7
0299-0063-04
 ぞうさん〜あたたかな場所〜  nak
7.2
7
3
8
0299-0059-16
 〜針を刺したら空からナニカが降ってきた〜  adrenaline
6.9
6
1
9
0299-0066-07
 屋外美術館もうすぐOPEN!!!  ガムリアンズ
6.1
1
1
10
0199-0021-76
 てるてる坊やくんは修行中  荒木 陽子
6.0
1
1

●○全体の動向○●


7月7日、ロンドンでの地下鉄同時爆発テロが起きてから、しばらくテレビも新聞もそのニュースで持ちきりでしたが、サミットが終わってからは、あっという間に下火になったようです。
メディアの発展は、広がるのは早くなりましたが、反面収まる〜忘れるのも早くなりました。
脳の処理する情報密度は、ある一定の閾値があるのかも知れません。
そうした世の中で、持続して応援してくれるサポーターは、たいへん貴重な存在です。
でも、クリエイターがそれに応えられているかどうか。サポーターのパワー以上の情熱も必要です。
作品を創った人が一番愛情込めて見てあげなければ、作品も可哀想。と言って、思い入れが強すぎるのも、他の人に伝わりません。

いつの時代でも、どんな人にとっても難しいところです。

今回は
投票の男女比が2:5と、男性層が少し伸びてきましたが、相変わらず男性層に強い作品は苦戦を強いられています。
逆に女性層が中心でありながら、ちょろぴのように男性層を取り込んでくるものも多くなってきました。
もうすぐ梅雨明け、本格的な夏がやってきます。
97回展示では、どのような結果がでてくるのでしょうか。


●○個別作品の印象○●

ベスト10も大きな変動は少なくなってきました。そこで前回からベスト10に入らなかった作品や、
展示は残らなかったけど、記憶に残った作品を「SHINJO作品」として紹介することにしました。 


サポーターのコメント:女性<
●少女 ●青年 ●成年 ●熟年 >: 男性< ◆少年 ◆青年 ◆成年 ◆熟年

1位
日南田さんのちょろぴは、「こおろぎくんの演奏会1 」がトップを独走して、気がついたら次回はゼネラルイメージにノミネートされるところまできていました。
女性や子どもだけでなく、男性層のサポーターが多いのもちょろぴの特色のひとつ。
家族そろって応援してくれる人たちも多いようです。

◆ちょろぴが美味しそう! 食べちゃいたいくらいカワイイ!?
◆えー、まだ20代です(汗) 最近理不尽に暑い日が続いていますが、こおろぎくんの演奏を聴いていると涼しくなりそうですね♪

2位
TELIER TOYOKOんの「フモフモさん モフモフ遊び」は、今回は2位になりました。
ぬいぐるみでは有名なキャラクターなので、北海道から沖縄までサポーターは日本全国に広がっています

キャラクターとしては、まだまだ認知度が少ないようですが、この7月でフモフモさん登場から3周年。
もうすぐ、シナダさんのサイトで、その秘密が少し分かるかも知れません。
●かわいい。見ていていやされます。このぬいぐるみも大好きです。

3位
佐藤さんの「顔のある風景 おいしくるっと!」が、前回に続き3位になりました。
新しく始まった「メカ可愛い」ジャンルも、佐藤さん独特の感性で、これから広がって行きそうな気配もあります

顔のある風景」も、今年は5年目になります。
総集編、やらないといけませんね。

4位
なおねこさんのお馬さんにのって」は、今回も4位を続けています。
の〜んびり、おおらかなペースで、次回はゼネラルイメージにノミネートされる所までやってきました。

無理なくゆっくりと、子育てペースでこれからも進んで行きそうです。


5位
はっとりんの「竜の子たろう」が、5位で再びベスト10に戻ってきました。
ママさん作家は、夏休みがたいへん
。身体が幾つあっても追いつかないようです。
でも、サポーターの方たちは次へ次へと期待が高まるばかり、体調を壊さないように次のステップへ進んでください。
●もうすぐ一年目ですね。がんばってください。

6位
蕭さんの「ぼく雷庵よろしく」が6位となりました。
この作品は、以前描いた作品が気に入らず、描き直したものです

その成果が現れてきたのでしょう。前の作品より力強い動きをしています。
有名な画家ほど、同じ題材、構図にこだわり、何作も創る傾向があるようですが、そのような試みこそBe.Tooは最適と言えるでしょう。
これからも、作品のレベルアップを続けていただきたいと思います。

7位
nakさんの「ぞうさん〜あたたかな場所〜」が今回は7位となり、少しずつ支持を広げています。
nakさん自身、もともとは、かなり個性的な方ですが、周囲の意見に合わせることが多かったようです。
日常の中で自分の個性を出し続けるのには、日本の社会ではそれだけにエネルギーが必要です。

その分、Be.Tooで自由に個性を発揮して、新しい世界を育てあげてくれると良いですね。
●幸せそうでうらやましい

8位
adrenalineさんの「『DeathPlay』 〜針を刺したら空からナニカが降ってきた〜」が8位となりました。
前回の「アタシノ宝物 〜昔飼ってたポチの骨〜」と入れ替えのベスト10入りです。
空から何が降ってきたのか?謎の多い作品です。でもきっと怖いものに違いありませんね。
やはり女性層が中心となっていますが、ポチの骨よりも刺激的ではないところからか、女性層の中ではもう少し年齢層や地域の幅は広いようです。
この二つが、どのように動いてゆくのか、注目したいところです。
●キャラが個性的で可愛いです!

9位
ガムリアンズさんの「屋外美術館もうすぐOPEN!!!」が、9位で初めてのベスト10入りとなりました。
今回のSHINJO作品で取り上げましたが、たいへんパワーのあるユニットです。
もっと早くベスト10入りしても不思議のない実力を持っているので、
これからの活躍が大いに楽しみな方たちです。

10位
荒木さんの「てるてる坊やくんは修行中」が、10位でベスト10にもどってきました。
少しサポーターの方々のパワーが落ちているのが気になりますが、ニャーミィの元気さは変わりません。
ニャーミィは夏も元気だから、これからまた盛り上がってくれることでしょう。

荒木さんは...、夏バテされぬよう、体調に気をつけてくださいね。

●てるてる坊やクンを見上げるニャーミィの優しい表情がすてきです。雨もいいなあと思わせてくれました。

11〜20位

11位「梅雨」繭さん:--本当に僅差でしたが、晴れ間はてるてる坊やに行ってしまったようです。
12位「モグラファミリー」入山さん:--暑さがハンデになってきました。
13位「アタシノ宝物 〜昔飼ってたポチの骨〜」adrenalineさん:--生きていた時のポチを見てみたい。
●個性的でいいんじゃないでしょうか 誰にでも描けない絵っていうのが
14位「芽ばえ」望月さん:--がんばって、花を咲かせましょう。
15位「ツーショット」開楽さん:--このシーンの先はどうなっているのでしょうか。
●ちょっとおもしろい。
16位「ブルーベリーロール&ラズベリーロール」Ryuさん:--順調に伸びているようです。
17位「ちょっと小太り潤くん」蕭さん:--夏バテですね。
18位「魑魅魍魎はわらわが...」蕭さん:--怪談話はこれからが本番。
19位「楽園」斎藤さん:--本格的な大人のイメージ
20位「蝶々」繭さん:--これからが羽ばたく季節ですね。


応援メッセージ
20位までに入らなかった作品への書き込み紹介です
28位「Bicycle?」繭さん
●夏らしい♪
33位「neon blue」黎明さん
●がんばれ!

SHINJO作品20
記録より記憶に残る〜新庄の言葉から〜心情的作品紹介
0299-0066-01「しろくま 目が覚めたらひとりぼっち」のガムリアンズさんは、男女二人のユニットです。
キャリアのある人たちなので、実力も充分あります。
「しろくま」も絵柄の可愛らしさに加え、何度も見ているうちに「ひとりぼっち」になった理由が「食べ尽くした」と思わせ、最初の印象をひっくり返す奥行きの深さが感じられました。
ヒゲブタ 食べられる為に生まれてきました」も、絵の印象とタイトルを比べてみると、そのギャップから様々なイメージが生まれ、ひとつの物語が凝縮されているようです。
ただその後の「カブト虫のキロケレス (長生きすると、背中に星模様が現れる)」「ミント谷のパレーモ (ミント岩塩が採れる谷底まで唯一行ける生き物)」では、タイトルが絵の世界を広げるには、このキャラクターの世界を知らないと難しい方向に入ってしまったようです。
最初の2点が、何の知識がなくても理解できるのに対し、その後の作品は初めてみた人にはその世界に入ることができない形になっていました。
絵ではなく、文章にウエイトが移ってしまったような感じがしていました。
ところが、今回ベスト10に入った「屋外美術館もうすぐOPEN!!!」は、そうした意味で最初の作品のように解説文がなくても充分楽しむことができる作品でした。
キャラクターを一人一人解説されなくても、スターウォーズの異星人のシーンのように、勝手に想像して楽しむことができます。
実力のあるユニットですから、これからも益々想像力を刺激する作品を発表してくれることでしょう。
これからは記録への挑戦に挑んでいただきたいと思います。

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