美術茶論

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ライブギャラリーBe.Too
第72回ベスト10発表

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2004年01月26日〜02月15日

ぺっこり夢 2004/01/26〜2004/02/15投票順位 

順位
作品ナンバー
作品名
会員名
レイティング
展示数
選出数
1
0099-0009-68
 はじめまして
 日南田 淳子
15.2
8
5
2
0199-0006-12
 My heart  Giorgio de Cama
9.8
1
1
3
0099-0009-66
 夏のおひるね  日南田 淳子
9.1
8
3
4
0099-0002-128
 心に残る風景 晩秋のひと休み  佐藤 隆俊
8.2
4
2
5
0099-0037-29
 フラワー  高野 洋実
7.8
23
8
6
0199-0016-08
 なあに  なおねこ
7.7
22
6
7
0299-0026-11
 沈める睡り  夜舟
7.5
17
6
8
0199-0023-13
 プレゼントタイム  宇多川 友恵
7.0
3
1
9
0199-0021-59
 積もった!  荒木 陽子
5.9
1
1
10
0299-0036-42
 90度ファンタジー01  北野 玲
5.1
1
1

●○全体の動向○●


今回の切替は16日でしたが、その日はギフトショーの飾り付けで、その後17日から20日までギフトショーでした。

会場のビッグサイトまで家からだと2時間かかるため、毎朝日が昇る前に起きて出かけていたので、美術茶論の更新が大幅に遅れてしまいました
会場では写真のように周囲が囲われていたので、ギフトショーに来られた方の大半は気が付かないで通り過ぎたことと思います。
いらした方々の多くはバイヤーや小売店の方なので、イラストや写真そのものにはあまり関心がないようでしたが、全般的に話題になるキャラクターが少なくなっているため、キャラクターに対する関心は強かったのではないでしょうか

EPSONのPX-6000は、テーブルに置くとさすがに大きく、POP作りなどでは予想通り大型の小売店が興味を示していました

キャンバスペーパーや水彩紙に出力した作品は、デザイン関係者には注目を集めていましたが、作品を出力して販売すると思っていた方も多かったようです
iMacによる「Be.Tooサイトギャラリー」の展示は、セッティングが上手くいかなかったため、ちょっと低調でした。
ただ、今回はパンフも作って500部ほど配布したので、今後のアクセス数に興味があります。

今回の72回展示期間の投票では男女比は1:3で、このギャラリーで一般的な構成でした

現在73回展示では、スタートがギフトショーと重なっていることもあり、会場での投票を含め今後の動向が楽しみです。



●○個別作品の印象○●

日南田さんの「はじめまして」が。2位以下を大きく引き離してハになりました。い位になりました。
ベスト10では
夏のおひるね」も3位に入り、空があおいね・・・」も11位になりました。
ベスト10と15位以内あたりまでは、場合によってはほんのわずかな差しか無いときもあります。
今回の場合も10位とは僅差でした。
順位と言うものは微妙ですが、そのわずかな差も「結果」となるのは、現実である限りそれを乗り越えてゆかなくてはなりません。
その点では「ちょろぴ」は、それを乗り越えてきたと言えるでしょう。
投票してくださったサポーターの方々も、宜しくお願いいたします。

久しぶりに登場したGiorgioさんの「My heart」が、初展示で2位になりました。
今回の作品は、カリグラフィー作品です。
もともと、カリグラフィーの先生をしているGiorgioさんですが、カリグラフィとイラストを融合させた新しいジャンルを追求しています。それにコンピュータを使って実験を重ねている最中なので、今回はカリグラフィーを中心に作品登録を行いました。
反響は大きかったようです。次の作品はどうでしょうか。

佐藤さんの「心に残る風景 晩秋のひと休み」が4位となって、2回目のベスト10入りです。
前回「顔のある風景 ニコリンネ」がゼネラルイメージになったこともあり、次の動向が注目されていましたが、どうやら今回は癒しのイメージが選ばれたようですね。
支持層としては、顔のある風景とは違って、少し年齢が高めの女性層が中心のようです。

高野さんの「フラワー」は、5位になりました。
高野さんの作品は、発想がユニークなものも多いのですが、それをどう表現して良いか試行錯誤しているようです
そのためでしょうか、画面の中の描き込み密度にムラが目立つ傾向があるようです。
この作品は、そう言った意味では画面全体が同じ密度で表現されているのも、受け入れられ易いのではないでしょうか。
支持は女性層を中心に広がっています。

なおねこさんの「なあに」は、今回は6位となりました。
なおねこは、キャラクターにしたいと言う作者の夢があるようですが、なかなか世界が広がらないもどかしさがあるようです

サポーターの支持の広がりと、作者の行動との温度差は、会員全体の課題かも知れません

サポーターの盛り上がりに応えられず消えていった作品も数多くあるので、チャンスを上手く活かせるようにしたいですね。

夜舟さんの「沈める睡り」は、前回に続き7位となりました。
言葉にできない」がゼネラルイメージになってから、このところ少しサポーターが弱くなっているようですが、10代のサポーターには、受験や期末試験など何かとたいへんな季節なのかも知れません。
他には
世界をとめて」が17位に入っています。

宇多川さんの「プレゼントタイム」が8位になりました。
クリスマステーマの作品が、この時期まで残ってベスト10入りをするというのは、たいへん珍しいことです

クリスマスやお正月など、年中行事をテーマにした作品は、優れた作品でも季節が変わると自然に流れてゆくのですが、日南田さんの「今年もよろしく」のように、夏を乗り切ってゼネラルイメージとなった作品もあります。
季節を越えたメッセージがはっきりしていれば、それが主に評価される、現代はそういった時代なのでしょう。
これを書いている今日は、2月の末になろうとしているのに5月のゴールデンウィークの頃の気温だとのこと。
季節感は益々薄れてゆきますね。

荒木さんのニャーミィは、今回は「積もった!」で9位になりました。
普通なら今時は、東京でも雪が降っている季節ですが、今回は見事に外されてしまいましたね。
それでも、初登場でベスト10入りはたいしたものです。
連作ものや、キャラクターなどのシリーズものは、ひとつの作品だけでなく、トータルで見る必要があります。
ニャーミィのように、ほぼ毎月新作を描いている場合、作品を絞って展示するよりもベスト10に残る確率は不利になりますが、世界観が広がり作品の質も高めることができるからです。
そうした意味で、シリーズもののゼネラルイメージは、別の基準で選ぶ必要があるでしょう。
これも、また課題ですね。

北野さんは今回は「90度ファンタジー03」が、初登場で10位となりました。
90度ファンタジーシリーズ」は、次から次へとアップされていますが、これもまた個々の作品だけでなく、シリーズとして評価できるようにしたいと思います。北野さんの場合はイラストにもかかわらず、写真の佐藤さんと同じように、ゲストやサポーターとの対話を楽しんでいるようで、世界の広げ方は多くの方に参考になるのではないでしょうか。
またゼネラルイメージを生み出した「幻想メリーゴーランドシリーズ」では、「幻想メリーゴーランド3」が17位になりました。
73回の展示でも、次の展示でも「
90度ファンタジーシリーズ」は次々に新作が登場します。
どこまで発展するのか、本当に楽しみですね。

ベスト10外では、11位「空が青いね」日南田さん、12位「Yellow Magic」いのまたさん、13位「うかれはしゃいで」JAMさん、14位「柿の実食べよう」荒木さん、15位「おかあさんあそぼ?」蕭さん、16位「空11〜奄美大島〜」山崎さん、17位「幻想メリーゴーランド-3」北野さん、18位「世界をとめて」夜舟さん、19位「アクアールドシリーズ Coral Snow」TAKAさん、20位「A HAPPY?」JAMさんとなりました。

以上でした。


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