6月は梅雨。梅の季節です。
今年は南高梅を15キロ買ってきて、梅干しを13.5キロ漬けました。
青いまま熟さない梅は1キロを梅酒にまわし、梅酒は青梅を5キロ買ってきて計6キロ分6升(10.8リットル)になります。
500グラムは不良品で外しました。今年は梅が不作だったようで、品質も今ひとつと言ったところでした。
梅干しの話は、美術茶論ではなく千柳軒の方が主なのですが、常々、味噌や梅干しと言った伝統的な食べ物の作り方と作品の育て方には、共通点があるなと感じていました。
夢之介が興味のある日本の伝統的な食文化の特色のひとつに、「手間」と「時」があります。
「手間」は瞬間的なパワーで乗り切れるのですが、「時」はそうはいきません。
「手間」でどんなに技巧を凝らしたとしても、「時」が足りなければ未熟で終わってしまう。
「手間」と「時」、どちらのバランスが欠けても、成熟したときの「味」が落ちてしまいます。
ギャラリーの作品も、作家の「手間」はとても大切な要素ですが、「作品」として成熟するにはゲストの支援してくれる「時」が必要です。
ゼネラルイメージは、そう言う意味では、熟した作品と言えるかも知れません。
ただ、自然の与えてくれる「時」の恵みは不変的なもの。年毎の差はあるものの、かけた時間はそれだけの効果があります。
それに比べると、ゲストの支援は可変的なもの。今日はたくさんの票が集まっても、明日のことは分かりません。
「成熟した作品」。もし長い時間、変わらずに評価される作品があるとすれば、そう呼んでも良いと思います。
ゼネラルイメージに選ばれた作品が「成熟した作品」であるかどうかは、選んだゲストの方々次第。
投票と言うイベントが終わっても、想いを続けてくれるかどうか。
「時」は、全てのことを明らかにしてくれ、ごまかしが利きません。
サポーターになっていただいたゲストの方々に、どこまで応援していただけるかが、選ばれた作品がその先へ行けるかどうかを決めることになります。
作品や作家が成熟するまで、いつまでも見ていただけると嬉しいですね
今回の投票での男女比は2:5、前回より女性層がもどり普段に近い比率になっていました。
日南田さんの「今年もよろしく」が、サポーターの方々の強力な支援で、前回のGiorgioさんに続きゼネラルイメージに入ました。
木村さんの「花のある風景 うず」が、今回で10回目のベスト10入りです。
Be.Tooの移転でサポーターのゲストが分散してしまいましたが、新しくサポーターの方々が広がり、地道に支えてくれるようになりました。こちらも、次回あたりゼネラルイメージになりそうです。
作家や作品によって、さまざまなタイプのサポーターがいらっしゃいます。それもまた作品の個性と結びついているような気がします。