美術茶論

click!network:
ライブギャラリーBe.Too
第58回ベスト10発表

click!net
2003年03月18日〜04月06日

ぺっこり夢 2003/03/18/〜2003/04/06投票順位 

順位
作品ナンバー
作品名
会員名
レイティング
展示数
選出数
1
0199-0006-11
 揚羽のパヴァーヌ
 Giorgio de Cama
11.3
9
9
2
0099-0032-12
 シーサーといっしょ  わたなべ あや
10.4
3
3
3
0099-0042-01
 青い花  望月 香矢子
10.2
5
4
4
0099-0009-39
 今年もよろしく  日南田 淳子
9.7
19
9
5
0299-0030-05
 ガマン大会  開楽 智治
8.4
11
10
6
0099-0009-55
 落ち葉  日南田 淳子
8.0
6
3
7
0099-0017-54
 花のある風景 うず  木村 伸子
7.4
10
7
8
0299-0025-05
 エゾリスb06  松岡 研市
7.1
2
1
9
0199-0034-03
 うかれはしゃいで  JAM
6.9
2
1
10
0099-0027-03
 BUBBLE BALLOONS  TAKA
6.3
2
2

●○全体の動向○●


ギャラリーの閲覧と投票のページのサーバーが、時々繋がりにくくなります。
大勢の人が一度に殺到したり、大量の要求が送られてくるとそうなるようですが、人気があるからなのか(笑)、ワームによる悪戯なのか、それとも別の要因があるのか?Tooの技術者が調査中です。
対策は幾つか手当しているので、もうすぐ解決はすると思いますが、すぐにまた別の問題が出てくるでしょう。
マイコンから始めて25年くらいになりましたが、この構図は永遠に続きそうな気がします。

今回は、投票の男女比は2:3と、若い女性が中心ですが、少し男性層が多かったようです。
ちょろぴのぬいぐるみ発売で、click!networkの公式ページも立ち上がり、日南田さんの作品が前回に続き票を伸ばしていますが、商品化の決まったわたなべさんの「シーサー」も大きく伸びてきました。

前回の佐藤さんの「顔のある風景 恥ずかしがり屋のポスト2」に続き、開楽さんの「ガマン大会」が、今回ゼネラルイメージの資格を得ましたので、次回には正式に常設展示へ移行することになりそうです。
今の流れからみると、Giorgioさんの「揚羽のパヴァーヌ」と日南田さんの「今年もよろしく」も後に続き、もうすぐゼネラルイメージとなるでしょう。
新しくベスト10入りした作品も2点加わりました。新しい動きも期待できそうですね。



●○個別作品の印象○●

Giorgioさんの「揚羽のパヴァーヌ」が、今回は少しペースをダウンしつつも、依然1位を維持しています。
今のペースで行くと、5月にはこの作品もゼネラルイメージになることでしょう。
Giorgioさんは、いつも次の作品が入れ替わりのように登録されていますが、そう言った計算が苦手な人なのに、何となくそうなってしまう不思議さがありますね。
12日までイタリアですが、今度は何を見つけてこられるのか楽しみです。

わたなべさんの「シーサーといっしょ」が大きく票を伸ばして2位になりました。
秋には絵本も決まり、ちょろぴに続いて商品化も決まりましたので、勢いもついてきたのでしょう。
今年は行ったことのない沖縄にも行き、シーサー漬けになるそうですので、これからも新しいシーサーが登場してくるのではないでしょうか。

望月さんの「青い花」が今回は3位となりました。
この作品も、徐々に固定ファンがついてきたようですので、望月さんの励みにもなりますね。
大きなサイズで描かれているので、制作されるのもたいへんみたいですが、ファンの方とともに独自の世界を確率していただきたいと思います。

日南田さんの「ちょろぴ」が今回も快調です。「今年もよろしく」が4位に、「落ち葉」が6位に入りました。
click!networkの公式ホームページ「ちょろぴの世界」にも、ちょろぴファンが集まりちょっとしたブームになっているようです。
ネットの世界の繋がりは、時には不思議なこともあるもので、ちょろぴを知らないのに「ピンクのカモノハシ」と言う曲を作られた女の子がいて、お母さんがそのお話を聞いてネットで調べたら、そのお話通りのちょろぴを見つけ連絡してこられました。
ギャラリーからどんどん世界が広がっているようで、これからどうなるのか期待がふくらみます。

開楽さんの「ガマン大会」が、今回は5位でゼネラルイメージの資格を得ました。
独特の世界があり女性層の支持が大きい作品ですが、年齢層の高い男性層にも支持があるので、絵本などの展開が期待されます。
大人のための絵本を創ることのできる、数少ない作家ではないでしょうか。

7位には、木村さんの「花のある風景 うず」が選ばれました。
これから何かが起きるような予感。本当は連作のこの作品は、蕾が花開くところの最初の部分でもあります。
今は桜が満開で、次々と花が咲き始める季節。
仕事が忙しくて大変なようですが、木村さんの作品もどんどん咲いてくれると良いですね。

8位は松岡さんの「エゾリスb06」が選ばれました。
北海道で野生の動物の撮影をライフワークにされている松岡さんは、エゾリスだけではなく沢山の動物達と出会っているそうですが、このようにアップで撮るのには苦労も多いかと思います。
松岡さんの作品には、ことばでは表現できない明確なメッセージがあります。
これからも次々と、北に棲む野生の動物達を見せていただきたいと思います。

9位は、ベスト10初登場のJAMさんの「うかれはしゃいで」です。
前から言っているのですが、Be.Tooではネコを描く方が圧倒的に多く、巷では犬が流行っているらしいのに展示作品のうち11点がネコで、犬は3点でした。
JAMさんのネコ達は、ペンで描かれたモノクロの世界ですが、気ままで元気一杯なネコ達が、様々な色を見せてくれているようです。

10位は、TAKAさんの「アクア−ルド・シリーズ BUBBLE BALLOONS」でした。
もともとIllustraterで大きな作品を作られているので、Webの小さな画面ではなかなかTAKAさんの描かれた世界を感じることは難しく、TAKAさんもそれを意識してギャラリー展示用にリメイクされているそうです。
アクア−ルド・シリーズは、これらの作品の積み重ねで見えてくる広大な世界なので、全容が分かるのには時間がかかりそうですが、これから徐々に紹介されることになるでしょう。

ギャラリーは、どうしても作品を一点ずつ見ていただく形になってしまします。
作品によっては、連作だったり、多くを見て始めて分かるものもあるので、時間があるときはBe.Tooの閲覧画面から作品を選び、【→この作者の作品を全て表示】を試してみてください。
思いがけない発見もあるかも知れません。

ベスト10外では、11位「雪小鬼くんが帰った日」日南田さん、12位「顔のある風景 ニコリンネ」佐藤さん、13位「おもさに耐えかね」14位「いたずらが過ぎ」JAMさん、15位「言葉にできない」夜舟さん、16位「なあに」なおねこさん、17位「フラワー」高野さん、18位「Celebrity pink」斎籐さん、19位「やわらかな時間」宇多川さん、20位「世界をとめて」夜舟さんとなりました。

以上でした。


 ■作品及びclick!networkへのお問い合わせは、こちら
 
▲先頭に戻る