美術茶論

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ライブギャラリーBe.Too
第56回ベスト10発表

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2003年02月03日〜02月23日

ぺっこり夢 2003/02/03/〜2003/02/23投票順位 

順位
作品ナンバー
作品名
会員名
レイティング
展示数
選出数
1
0199-0006-11
 揚羽のパヴァーヌ
 Giorgio de Cama
18.2
7
7
2
0099-0009-39
 今年もよろしく  日南田 淳子
12.8
17
7
3
0299-0030-05
 ガマン大会  開楽 智治
10.5
10
8
4
0099-0042-01
 青い花  望月 香矢子
9.6
3
2
5
0099-0002-87
 恥ずかしがり屋のポスト2  佐藤 隆俊
8.2
15
10
6
0199-0016-08
 なあに  なおねこ
7.2
6
1
7
0199-0023-07
 ひつじ執事  宇多川 友恵
6.7
3
1
8
0099-0017-54
 花のある風景 うず  木村 伸子
6.6
8
5
9
0299-0026-08
 言葉にできない  夜舟
6.5
3
2
10
0099-0032-12
 シーサーといっしょ  わたなべ あや
6.4
1
1

●○全体の動向○●

今回も前回に続き、投票数が大幅にアップして推移しています。
男女比は1:5と、前回よりもさらに女性側に傾いていました。
携帯からの投票は、今のところ広報をしていないので、まだまだ低く、これからの広報活動が期待されます。

今回も目立ったのは、やはり固定ファンの活躍です。特にちょろぴは、19〜20日とプロジェクトで開発されたぬいぐるみのメーカー展示会があり、インターネットを通じて広がりを見せてくれています。
作者の日南田さんのホームページや、お友だちサイト、カモノハシリンクなどの繋がりで、これからも広がって行くことが期待され、3月からはclick!networkとしてのプロジェクト・専用ページもできるので、新しいマーチャンダイジングの手法としても注目されています。
展示会の反応も良く、新しい商品化の話しも幾つか出てきたので、これからの動向も楽しみですね。

その他の会員にも、商品化や絵本の話も続いており、今年は大きな動きが見られることでしょう。

株式会社シナダ2003年春夏内見会にて

御徒町のラ・ベル フォーラムにて、2月19〜20日に開催されました。
Be.Tooでのゼネラルイメージ選定作品と言うことで、キャラクターとしての強度も期待され、秋には絵本も出て、より大きな展開になりそうです。


●○個別作品の印象○●

Giorgioさんの「揚羽のパヴァーヌ」は、今回も他を大きく引き離して1位となりました。
強力なサポーターは、東京、大阪を始め海外からの投票もあり、これからも続いて行くと思われます。
投票は20代の女性が中心で、コメント欄への書き込みも「はじめてネットで作品を拝見しました。これからも創作活動、応援します。」と言うように、昔からのファンの方が中心になっているのが分かります
ただ、最近はカリグラフィーのお仕事も忙しく、新作もなかなか思うように進んでいないようですが、春には何か新しいものが登場しそうです。

2位は、ちょろぴの日南田さんの「今年もよろしく」でした。
この作品は昨年のお正月から続いているもので、炬燵に入ったカモノハシのちょろぴが季節的にもピッタリしていることから、ちょろぴ作品の中でも票を伸ばしています。
前回5位に入った「雪小鬼くんが帰った日」は、今回は惜しくも11位とベスト10入りを逃がしましたが、ちょろぴ作品全体の支持も広がりを見せているので、商品化とともに益々の広がりを見せてくれるでしょう。
コメント欄の感想は、9才以下のお子さんから30代、40代の女性まで幅広く「すごくかわいいです!」「ピンクでかわいい、ゆきのつぶがほうせきみたい。」など可愛らしさを強調するものが多く見られました。

開楽さんの「ガマン大会」は、今回もまたまた連続して3位でした。
12位には「D公園にて」が続いており、安定した動きを見せています。
コメント欄の感想は、30代の女性から「この方の他の作品も好きです。」と言うように、開楽さんの持つ全体の雰囲気が支持されていることが分かります。
このままで行くと、あと2回でゼネラルイメージの可能性も見えてきました。
大人向けの絵としての性格が強いので、出版物以外は展開し難いように見られがちですが、ものによっては商品化も期待できそうです。

前々回、初登場で2位となった望月さんの「青い花」が、今回4位に戻ってきました。
ベスト10に入った後、なかなかその勢いが続きませんが、これからまた伸びて行くと思います。
20代の女性から「透明感があって、清らかな印象です。」と言う感想があり、比較的年齢層の高い層まで広がりをある支持を得ているので、これから安定した動きが期待されます。

佐藤さんの「恥ずかしがり屋のポスト2」は今回は5位となり、いよいよ次回はゼネラルイメージとなります。
作品の支持は男性層が中心ですが、コメント欄への記入は女性層の方が多く、30代の女性から「恥ずかしがり屋のポストっていうイメージと題名のマッチが惹かれました。あ!照れている?赤くなる?って思うことも有りますが、どうしてここに有るんだろう?発想を楽しませてくれました。」と言った感想がきています。
作者の意図と見る側の視点が交差したところに、佐藤さんの作品は存在するのでしょうね。

6位にベスト10入りした、なおねこさんの「なあに」は、なおねこらしさが良く出ている作品です。
作者名とキャラクター名が同じなので、説明もちょっと混乱しますが、ちょろぴと日南田さんの関係のように作者の一部になっているのでしょう。
コメント欄には30代の男性から「猫の表情を簡単なアニメ風に表現しているが、的確な表現のため、不思議な存在感があります。」と言った感想などがきています。
それと、お知り合いの方?から「もっと新作を!」と言う励ましもきていました。

7位に宇多川さんの「ひつじ執事」が初登場です。
これは、宇多川さんが子供の頃、「ひつじ」と「しつじ」を間違えて、大きなお屋敷には「羊」がいると思っていたことをそのまま絵にしたと言うことです。
小学生の女の子から「やさしいひつじさんのほんわかなおもてなしにきっと心もほっとすることでしょう」との感想がありました。
きっと宇多川さんもこの位の時に、「ひつじ」のおもてなしにあこがれたのでしょうね。

木村さんの「花のある風景 うず」は、今回は8位でした。
今のところ、インターネットでの感想の書き込みはありませんが、引越前のBe.Tooではサポーターが多かったので、これからまた広がってくると思います。
今カメラが壊れてしまい、作品が撮れないそうですが、早く修理に出してがんばってくださいね。

9位は夜舟さんの「言葉にできない」でした。
夜舟さんのファンの方は、それぞれコメントを書いてくださる方が多く、ファックスでの問い合わせもありました。
たいへん熱心なな方が多く、やはり若い女性の方が中心となっています。
この作品には20代の女性から「顔が見えなくても、身体全体で何かを表現しようとしているところが気に入りました。」
20位の「沈める睡り」には10代の女性から「凄く綺麗だと思った。言葉では表せない少女の秘められた想いがこめられている。」と言った感想が届いています。
ここで全部紹介できないのが残念ですが、熱心な方ばかりなので、これからも応援を続けてくれることでしょう。

10位は、わたなべあやさんの初展示の「シーサーといっしょ」になりました。
前回2位だった「うれシーサー」は、ちょっと伸び悩みましたが、シーサーの新しい仲間が登場です。
このシーサーには、まだ書き込みはありません。
他のシーサーたちには、30代の女性から「こんなかわいいシーサーは見たことありません!みているだけでたのシーサー。」などの感想がありました。
このシーサーたちも絵本や商品の話がきているので、今年の秋にはお店でお目にかかるかも知れませんね。

ベスト10外では、11位「雪小鬼くんが帰った日」日南田さん、12位「D公園にて」開楽さん、13位「落ち葉」日南田さん、14位「雨音」夜舟さん、15位「顔のある風景/ニコリンネ」佐藤さん、16位「イルカ」NORAさん、17位「いたずらが過ぎ」JAMさん、18位「雪うさぎの訪問」荒木さん、19位「ちょっとおでかけ」木村さん、20位「沈める睡り」夜舟さんとなりました。

前回ベスト9に入られた奥岡さんの「温泉猫」にも、9才以下の女の子から「とてもたのしいです。他の季節のネコもみたいです。」とのコメントが寄せられています。

今回は投票された方のコメント欄への感想の、ほんの一部を紹介させていただきました。
ここに紹介しなかった作品にも、大勢の方々から励ましの言葉が寄せられています。
そんな言葉や想いをどう伝えたら良いのか?本当に課題がたくさんあって...。
もっと時間が欲しいところです。

以上でした。


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