2003年もアッという間に過ぎて、次の展示は新年にかかってしまいます。
さすがに冬らしくなって来ましたが、例年に比べると寒さが厳しいと言う感じはしません。やはり地球の温暖化の影響なのでしょうか、今ひとつ季節感がはっきりしないまま、今年も終わろうとしています。
今回は、日南田さんの作品が3点、ベスト10に入りました。3点とも冬のイメージはなく、そのうちの「夏のおひるね」はタイトルからして夏らしい作品です。
日南田さんの「ちょろぴ」は、キャラクターとしての認知が定着してきたので、ゼネラルイメージになった「今年もよろしく」の場合は、この作品とは逆に冬のイメージが夏でも支持を続けていたので、季節と作品の内容とは必ずしも評価と一致するものではありません。
ただ、クリスマスやお正月などは、どうしてもその時期が過ぎると得票が難しく、入れ替えとなってしまいます。そのためにシーズン行事をテーマにした作品は、ゼネラルイメージにはなりにくい。これもまた展示方法の課題ですね。
今回は投票の男女比は1:4となり、いつもより男性層が弱い比率でした。
これから忘年会のシーズン、第70回の展示でも男性層の伸びはあまり期待できそうもありません。(笑)
今回は前回予想した通り、開楽さんの「D公園にて」と北野さんの「幻想メリーゴーランド」がゼネラルイメージとなり、常設展示に移りました。同じ時に、2つのゼネラルイメージが選ばれるのは初めてのことです。
新しく参加された会員の作品への投票は、やはり息切れの状態で連続してベスト10に入ることはできなかったようです。
逆に日南田さんのようにベテランへのサポーターが巻き返し、裾野の広がりを印象づけた感があります。
サポーターの力でゼネラルイメージになっても、新作が続かないとその力が持続しません。
それに応えるためには、新しい作品を見せてゆく力とともに、やはり作品をギャラリーだけでなく世に出してゆくことが必要だと思います。
click!networkは作家である会員たちが運営しているので、企業のような営業は考えていませんが、そろそろ積極的に何らかの働きかけも必要な時期にきているようです。
そこで来年は、2月のギフトショーにclick!networkも参加することにいたしました。
次回は新年のご挨拶で、その方向性など触れたいと思います。