お盆明けから夏休みの終わりにかけて、やはり夏も夏休みをとっていました。
9月に入ってから、特にBe.Tooの更新時あたりからは、夏が帰ってきたようで、今日13日も30度を越える夏日です。
台風も14号が宮古島を風速74メートルで襲い、今日は北海道へ上陸とのこと。天候を巡るニュースは記録的なことばかりです。

本当は8日にBe.Tooの更新をして、9日までにはこのページもアップすることになっていましたが、今回はサーバのトラブルで大幅に遅れることになってしまいました。
更新作業を行おうと、サーバにアクセスするとLANに見たことがないサーバがぶら下がっていて、サーバを調べてみると見たことのないVNC（バーチャル・ネットワーク・コントロール）が起動していました。（吃驚！）
VNCと言うのは、外部からPCをコントロールするソフトで、これが起動しているとOSを問わず外からそのPCを自分のコンピュータのように操作することができます。
取り敢えず更新を中止して、VNCをオフにし、ポートを調べ、外部からのアクセスができないようにしてから、LANに接続していたPCを全て調べて見ました。
ログを見る限り、外部からの侵入の痕跡はないので、Tooの技術スタッフと相談してみたら、VNCは元からこのサーバに入っていたとのこと。
ただ、何故VNCが起動したのか原因は分かりませんが、OSX10.1がおかしくなって、ドック（OSX独自のコントロールバー、Windowsのアンダーバーを便利にしたようなもの）も消えいるなど他にも問題点が見つかったので、これを機会に10.2へ入れ替え、ソフトも全て入れ直すことになりました。
全て初期化して、セキュリティも見直して設定を新しくしたので、今のところ順調に動いています。

今回の投票は夏休みの影響が続いているようで、常連サポーターの投票にばらつきが見られました。
男女比は1：2で、女性層の落ち込みが目立ちます。
常連サポーターの夏休み？のおかげか、なおねこさんの「なあに」や高野さんの「フラワー」のように、普段はあまり目立たない展示回数の多い作品が浮上してきました。
前回は夏らしくない気候にも関わらず、夏らしい作品が動いていましたが、今回はもう夏のイメージはないと言うことでしょうか、夏をテーマにした作品は元気がありません。
今週の残暑で、次回の展示で夏が盛り返すのか？秋になってしまうのか？。なかなか読めませんが、阪神の優勝だけは確実のようです。
阪神の優勝は決まっているのでしょうか？

8月末の上海の出張は、忙しくて先に延びていますが、なんだかSARSが復活してきたようです。
ちょっと考えてしまいますね。

夜舟さんの「言葉にできない」がまた1位となり、「沈める睡り」が9位に、「世界をとめて」が15位に、「さよなら」が16位と、現在の展示作品全てが20位以内に入っています。
前回は夏休みの影響か、少しパワーが落ちているようでしたが、サポーターの方々の応援は安定しているようで、それだけ想いも伝わってくるようです。
日本ではあまりメジャーとは言えない分野ですが、外国では生まれてこない日本独特の繊細な表現ですので、これからどんどん広がってくれると良いですね。

2位は、TAKAさんの「アクアールド・シリーズ　BUBBLE BALLOONS」です。
夏にイメージと言えば、そのようにも感じられますが、アクアールドは独特の世界観を持っているので、紹介が進めばストーリーブックとしての内容も見えてくることでしょう。
ただ、残念なことに多忙な為に、なかなか全体像をアップする事ができないようです。
サポーターの支持に応えられずに、広がらずに終わってしまう作品が最近目立つので、そうならないようにしたいですね。

北野さんの「幻想メリーゴーランド」が3位になりました。
前回少し触れた「メリーゴーランドの思い出」が17位、「幻想メリーゴーランド2」が19位と、メリーゴーランド作品が全て20位以内に入ってきました。
こんなことは初めてです。北野さんの思い入れもあるのかも知れません。
「メリーゴーランド」と言うのは、日本の遊園地では一般的ですが、テーマパークでは欧米で使われている「カルーセル」が一般的なようです。
北野さんの「メリーゴーランド」は、何処にルーツがあるのでしょうか？

開楽さんの「Ｄ公園にて」は、今回は4位でした。
夏のイメージとは言えないこの作品は、季節などの影響は受けていないようです。
開楽さんの作品全体が、あまり現実の世界と直接的に結びついたイメージはありませんが、デ・ジャビューのように、いつも現実と重なっているように見える、そんな感じもします。
やはり、独特な世界観が見る人に影響を与えているのでしょう。

佐藤さんの「顔のある風景 ニコリンネ」は今回も5位に、「心に残る風景　夕暮れの石神井川」が12位に、「お兄ちゃんの入学式」が14位となりました。
相変わらず忙しい日々をおくられているようですが、葉山での写真のワークショップでは、面白い出会いもあったとのこと。
でも、季節的には「海の家」は、これからと言うより来年の夏になりそうですね。

ホソイさんの「青空鉄球」が6位になりました。
この作品も、ベスト20には顔をのぞかせていたので、ベスト10入りは遅かったと言う感もあります。
開楽さんとはまた違った世界ですが、夢の中に迷い込んだような不思議な感覚の作品です。
ホソイさんは、壁画など描かれる技術を持っている方なので、このようなCG作品でもソフトに引きずられることなく、自分のイメージ、表現を発揮しているので、この先をどんどん見せていただきたいものです。
また、CG以外の作品も紹介できると、サポーターの方たちも活気づくと思います。

なおねこさんの「なあに」が、7位に入りました。
なおねこさんの描く「なおねこ」は、魅力的なネコですが、作家としてのなおねこさんは、なかなかその世界を広げることができません。
ベスト10入りも3回になりますが、サポーターの応援に応えきれていないので、今のままでは、このままで終わることになる可能性の方が大きいようです。
消えていった作品を見てみると、いただいたチャンスが活かせない作家がいかに多いことか。
がんばっていただきたいものです。

8位には初登場で、吉川さんの「森のなかま いっしょにあそぼ」が入りました。
吉川さんは、人形劇の本場チェコで人形作りを学び、つい最近まで日本で有名な人形劇団の人形の顔を作ってきた方です。
社長業を辞めて、作家として今までの蓄積したものを活かす道を選ばれました。
吉川さんの作品は、イメージだけではなく人形そのものであり、その人形もマリオネットとして実際に使えるものです。
人形自体が主人公であるならば、その人形達が次はどんな活躍をしてくれるのでしょうか？

10位は高野さんの「フラワー」でした。
高野さんは、自分の世界観がある方なので、それにあった表現を追求されています。
ギャラリーで評価された作品は、ペンのタッチが活きたものが多く、この作品ではそれがまとまってきているのが分かります。
ベスト20位までには何度も入っているので、今回のベスト10入りは意外ではありませんが、構図がおとなしいのでなかなか目立たないようです。
これからが楽しみですね。

ベスト１０外では、１１位「サッカーくたびれた」蕭さん、１２位「心に残る風景　夕暮れの石神井川」佐藤さん、１３位「空があおいね」日南田さん、１４位「お兄ちゃんの入学式」佐藤さん、１５位「世界をとめて」夜舟さん、１６位「さよなら」夜舟さん、１７位「メリーゴーランドの思い出」北野さん、１８位「路地裏の風景　ちょっと一杯」ヒロカワさん、１９位「幻想メリーゴーランド2」北野さん、２０位「ほーほけきょ」日南田さんとなりました。

以上でした。