美術茶論

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ライブギャラリーBe.Too
第53回ベスト10発表

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2002年11月18日〜12月23日

ぺっこり夢 2002/11/18/〜12/23投票順位 

順位
作品ナンバー
作品名
会員名
レイティング
展示数
選出数
1
0199-0006-11
 揚羽のパヴァーヌ
 Giorgio de Cama
17.1
4
4
2
0099-0017-54
 花のある風景 うず  木村 伸子
7.8
5
2
3
0099-0013-11
 キャンプ  滝沢 美子
6.6
1
1
4
0099-0002-87
 恥ずかしがり屋のポスト2  佐藤 隆俊
6.5
12
7
5
0299-0030-05
 ガマン大会  開楽 智治
6.1
7
5
6
0199-0021-26
 もの想ふ  荒木 陽子
5.7
6
4
7
0099-0009-55
 落ち葉  日南田 淳子
5.6
1
1
8
0299-0026-05
 雨音  夜舟
5.5
1
1
9
0099-0009-39
 今年もよろしく  日南田 淳子
5.4
14
4
10
0199-0019-15
 漂う記憶 続く階段  宮坂 舞美
5.2
6
2

●○全体の動向○●

11月の終わりにギャラリーを一緒にやっているTooと、Be.Tooの移転が重なり、そこから派生したトラブルのおかげで、今回の展示は3週間のところが5週間と言う長い期間になっていましました。

Be.Tooの移転は、11月28日をもってTYビルでの営業が終了し、29日に片付けを行い、30日荷物の移動、12月1日に飾り付け、2日からCATビルでの営業が無事始まりました。
土曜も営業をするようになりましたが、まだ新しいお客が定着していないので、しばらく時間がかかりそうです。

Be.Tooショップでの投票も、ネットによる投票に一元化され、展示作品の更新の労力が著しく軽減した...はずだったのですが、本社移転に伴い、閲覧/投票を管理するサーバーのマシンとOSを入れ替えたところ、接続できない状況が続き、当初予定の12月7日の時点では、実際に投票できたのが1週間だけという状態のため、1週間展示を延ばすことになりました。
さらにマシンの入れ替えを行うも、接続が落ちる状況が続き、効果的な対策がとれたときは週末に近い頃だったため、再度1週間延長して新しいサーバーが安定するのを確認して、ようやく入れ替えとなったわけです。

ネットは便利なところがたくさんあり、これからはネットの時代であることは誰もが認めるところですが、そこにはまだまだ、たくさんの落とし穴があることは間違いありません。
ネットでの前面展開は、早すぎたという声もありますが、それは対応の問題であって、反省すべき点はあるものの、ひとつひとつ改善して進めて行きたいと思います。
ギャラリーはBe.Tooショップだけでなく、インターネットに接続すれば、そこに新たな拠点を作ることができるので、来年は大きな展開が期待できることでしょう。

今回の投票は、恵比寿のギャラリーとネットを合わせ、ほぼ男性1:女性3となりました。ネットの方が男性の比率がさらに低いようです。
Be.Tooショップでの投票は2週間だけだったためか、またネットでの投票が3週間近く接続不良の状態が続いたためか、常連の方の投票が少なくなったため、今回のベスト10には初展示作品が3点も入ることになりました。
このところ、ベスト10作品の中からゼネラルイメージへ移る作品が続き、新旧入れ替えの時期も重なったのかも知れません。
これからの動向に注目したいところです。



●○個別作品の印象○●

Giorgioさんの「揚羽のパヴァーヌ」が、安定した得票でトップになりました。
今回は、Be.Tooショップでの投票が、移転のため2週間でうち切られ、ネットでの投票がサーバーのトラブルでなかなか思うようにできなかったため、ファンの方たちの支持が難しかったようですが、「揚羽のパヴァーヌ」はほとんど影響を受けなかったようです。
来年は新作も出てくるようなので、楽しみですね。

木村さんの「花のある風景うず」は2位になりました。
Be.Tooショップのお客様にファンが多かったので、移転した後は、しばらく前のお客様が来られないためか、ちょっと勢いが弱くなっているようです。
「廊下・横」がゼネラルイメージになったばかりですが、新しく展示された作品もあるので、しばらくは新しい環境での動向を見てみましょう。

滝沢さんの久しぶりの新作、「こびとさんのおうちシリーズ」の「キャンプ」が、初展示で3位となりました。
子育てが一段落して、復帰しようとした矢先にいろいろなことが重なって、しばらく病気で動けなかったので、なかなか絵本が完成しませんでしたが、さすがに支持層の広がりがあるシリーズだけのことはあります。
まだ体調は完全ではないとのことですが、来年はもっと世界が広がりそうです。

佐藤さんの「恥ずかしがり屋のポスト2」も着実に票を伸ばして4位となり、7回目のベスト10入りです。
このシリーズは、作品自体も恥ずかしがり屋らしく、なかなか表にでてきませんが、どうやらゼネラルイメージも近づいてきました。
最近は街を歩いていて、赤いポストに出会うと何となく恥ずかしそうに感じるのも、佐藤さんの作品の持つ力なのでしょう。
ベスト10には入っていませんが「インド」編の「顔のある風景」も好評のようです。

開楽さんの「ガマン大会」は、今回は5位です。
開楽さんに限らず、今のネットでの展示は登録順なので、新作が前に来るため勝ち残った作品ほど後になるため、閲覧の仕方によっては、見ていただけない可能性もあるようです。
開楽さんの他の作品がちょっと元気がないのは、そのせいもあるかも知れません。
来年からは、ちょっと小さな場面でその回の展示作品を一覧できるようにして、均等に見ていただけるようにする予定ですので、そのあたりも改善されると思います。

今回6位の荒木さんの「もの想ふ」も、すっかりベスト10に定着したようです。
犬が少ないギャラリーの中で、大きな支持を集めていますが、何だか犬の表情が満ち足りて気持ちよさそうですね。
もともと猫のニャーミィのイラストがメインだったのですが、動物好きのようなので動物たちの気持ちを撮るのが上手なのでしょう。
ベスト10には届きませんでしたが、ニャーミィもがんばっています。

日南田さんの新作ちょろぴの「落ち葉」が、初登場で7位となりました。
また去年から「ばんばって」いる「今年もよろしく」が、一年を乗り切り9位で2回目のお正月を迎えます。
炬燵の効果が大きいのかも知れません。
※「ばんばって」は「ひなた語」で「頑張って」のことです。
来年はちょろぴの絵本や商品化が予定されているので、一層の活躍が期待されます。

夜舟さんの「雨音」が、初展示でベスト8位に入りました。
たいへん力のある方なので、ベスト10が初めてと言うのが信じられないくらいです。
特に面相で描かれている線の美しさは、ネットでの表示では再現できず、本当に申し訳ない想いです。
日本でなければ現れないタイプの作家なので、これからが楽しみですね。

宮坂さんの「漂う記憶 続く階段」が2回目のベスト10で10位となりました。
宮坂さんが切り撮る風景は、日本でも海外でも同じ雰囲気になります。一見すると日本だか外国だか分からない世界が、そこにあります。
今はロンドンに留学中で、「観光写真」を撮っていますとのことですが、やはり絵はがきとは違う世界が写っているのはさすがでした。もうすぐ、あちらから新作も届くことでしょう。

ベスト10外では、11位「D公園にて」、12位「morning」開楽さん、13位「忘れ物?」日南田さん、14位「サンタが来るまで」荒木さん、15位「堕ちてゆく花」夜舟さん、16位「顔のある風景/ニコリンネ」、17位「顔のある風景/仮面ライダー(インド編)」佐藤さん、18位「空を飛ぶ練習」開楽さん、19位「フラワー」高野さん、20位「親子シーサー」あやさんとなりました。

2002年も後わずか、新しい年2003年がやって来ます。
ギャラリーでは、それぞれの作家が少しずつ何かを掴んできたようです。それが新しい年に花開いてくれると良いですね。
ここに遊びに来られた方々にも、良いお年がきますように。

以上でした。


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