ギャラリーの改装による新規展示で、今までのコーナーごとの得票差が解消されたようです。
テスト的にサイトに合わせ、ランダムな展示方法を試みたのですが、得点傾向に大きな変化は見られないようです。
少し離れると、展示作品を全て視野に入れることができるので、春らしい明るく目立つ作品の動きが予測されましたが、今回のベスト10では全体的に落ち着いた色調の作品が選ばれました。
季節的な雰囲気よりも、社会的な雰囲気が反映されているからでしょうか?
桜の花が4月前に終わってしまい、雨も多く季節感を味わう機会が無かったことも影響しているのかも知れません。
ギャラリーの投票状況では、ゲストの男女比は1:2と前回よりも女性層の投票が目立っています。
Be.Tooの公式サイトでの投票は、まだ不慣れな方が多いせいか投票される方の未記入部分が目立ち、無効票が半数を占める結果となっています。
同じ方からの2重投票もあり、集計するのも結構大変な作業になってしまいました。
ネットでのゲストの男女比も1:2と、恵比寿のギャラリーのゲストとほぼ同じような層が参加されていることが分かります。
これからの動きに注目したいところです。
木村さんの「さとこの道」が、1位になりました。39回にベスト10入りして4回目の選出です。
今年は東京では雪が無く、このような風景を見ることができませんでしたが、寒さの中にも清々しさが感じられる作品です。
3位の「廊下・横」も寒い中で撮影された作品で、お寺の本堂へ続く廊下を、低いアングルから、落ち着いた静けさをしっかりと捉えています。
前回1位の竹内さんの「雪」も、今回2位でしたが、やはり冬を感じさせる作品です。
木村さんの作品と違うのは、室内の暖かさ。猫の様子から暖かさも伝わってきます。
Giorgioさんの「Vivian Rose」は、今回4位となりました。
今年は花の咲くのが早いようですが、薔薇の花の季節はもう少し先のようですね。
5位の「オーイ!」も木村さんの「顔のある風景」の作品です。
この写真を撮った後に、この駅は改装され、呼びかけてくれた「顔」もいなくなりました。
6位の「SHADOW STEPS」、8位の「マドンナ」は、それぞれ、いのまたさんらしい作品です。
月日の経過とともに変化して行く女性像に、その時々の作者の感じたものが素直に現れているようです。
7位の山崎さんの「空2」は、初めての展示でベスト10に入りました。
連作の「空1」も含め、けして明るい青空ではありません。
時代を反映するかのような暗い空ですが、透明な青さの向こうに何かが待っているような気もします。
今回の展示期間の雰囲気を代表するような作品です。
9位の風の宮さんの「下宿6」も、山崎さんや木村さんの作品と共通する青が基調になっている作品です。
「さとこの道」が未来を見ている作品なら、「空2」は現在、「下宿6」は過去を見ていると言えるのではないでしょうか。
10位のもとさんの「南海の芽吹き」は、どこまでも明るい南の島の青さの中に、嵐と虹が描かれています。
嵐の後に虹が現れてきたのか、虹を嵐が消しているのか?やがて大きく成長する椰子の芽吹きは、どんな未来を目にするのでしょうか。
今回は、暖かい春でしたが、冷たく厳しい青さを感じさせるベスト10になりました。
作品は季節や社会状況によって、さまざまに捉えられます。
今日は評価されなくても、明日共感を呼ぶ作品もあれば、忘れ去られるものもあります。
ギャラリーでは、インターネットの投票も始まり、より時代が反映された結果が見えて来たようです。
次回はどんな結果を見ることになるのでしょうか?
時間がありましたら、ちょっとギャラリーを覗いて、あなたの感じたものを投票していってください
ベスト10外では、11位「駐車猫」IFさん、12位「子供への愛」斎籐さん、13位「恥ずかしがりやのポスト」佐藤さん、14位「ひるね」なおねこさん、15位「トラック」須藤さん、16位「Lighthouse」入山さん、17位「アッ?!」木村さん、18位「ギャロップの夕暮れ」佐藤さん、19位「箱も好き」荒木さん、20位「お月さまのダンスライブ」日南田さんとなりました。