美術茶論

click!network:
ライブギャラリーBe.Too
第11回ベスト10解説1

click!net
2000年05月08日〜05月19日

1位 0099-0005-06
Metropolitan Night 入山 さとし
10位 0099-0005-07
Lighthouse 入山 さとし
1位となった入山さんの「Metropolitan Night」は、あまり目立ちませんが、「大人」の方の支持が根強い作品です。
10位の「Lighthouse」や、ベスト10にはランクされませんでしたが「夜の訪問」等の作品とともに、ひとつのストーリーで描かれた「絵本」になっていますが、ゲストにはなかなか伝わりません。
滝沢さんの「小人さんのおうち」とともに、ギャラリーの限られたスペースでの「絵本」や「連作」等の展示方式は、大きな課題です。

2位 9199-0001-02
もも  東田 亜希
東田さんの「もも」は、連続して2位に選ばれました。
彼女の作品も自身の世界観が強い作品ですが、若い方だけでなく、70年代と現在が融合したイメージと、この作品では分かりにくいのですが、オヤジギャグ的な発想は、年齢層の上の男性にも支持されています。(連作の「びわ」は、果物のビワと楽器の琵琶を融合させたもので、若い方には通じませんでしたが年齢層の高い方には受けていたようです。)
幅広い層に通じる感性は、大きな可能性を持っています。

3位 0099-0006-01
YAAH!  石橋 亜紀子
石橋さんの「YAAH!」が9位から3位になりました。
前回と同様、男性の支持が中心ですが、若い女性からの票も伸びています。
もとさんの「常春高原」が「癒し」系の作品だとすれば、この作品は「励まし」系の作品だと言えるかも知れません。
この作品は、今回で展示回数が10回となりましたので、「ゼネラル・イメージ」の対象資格作品となりました。

4位 9099-0006-02
眠るなBabe いのまた みゆき
いのまたさんの「眠るなBabe」も、70年代の雰囲気ですが、東田さんの方向とは違ったイメージで、若い女性が中心でしたが、今回は年齢層の高い男性層の支持もありました。
いのまたさんの場合は自身の世界観と呼べるほど、強いイメージを持っていないため、次の作品に苦しんでいるようです。
5月9日に「Be.Too」で毎日新聞の取材を受け、6月の日曜版に紹介されることになりましたが、プレッシャーに負けず頑張っていただきたいと思います。