美術茶論

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ライブギャラリーBe.Too
第10回ベスト10発表解説2

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2000年04月17日〜05月02日

顔のある風景(渋谷)
4位 0099-0002-18
顔のある風景(渋谷) 佐藤 隆俊
今回5位になった、佐藤さんの「顔のある風景(渋谷)」は、作家が自分の作品をコントロールしている例として見ることができます。
ゲストは作家の「謎かけ」を発見することで、作品を共有しています。
「謎かけ」が作家の「思いこみ」なのか、ゲストと「共有」できるものなのかギャラリーは、その判別をするための場でもあるのです。
「顔」は幼児でも、動物でも(鳥や昆虫も)認識できる普遍的な「パターン」ですので、「顔シリーズ」は、これからも広がって行くと思います。

Metropolitan Night
6位 0099-0005-06
Metropolitan Night 入山 さとし
入山さんの「Metropolitan Night」は6位となりました。
「大人のための心の絵本」を目指す入山さんの作品は、長年求めて形が明確になったものなので、誰もが安心して見ることのできる作品です。
このようなゼネラルタイプの作品は、大きな変動がなく、安定した動向を示すのが特徴です。

常春高原
8位 0099-0001-15
常春高原 もと のりゆき
もとさんの「常春高原」も、典型的なゼネラルタイプの作品です。
今回は8位でしたが、平均して得点を維持し、総合ランク1位を守っています。
この作品に関しては、新たに指摘することはありません。
次回の得点状況によって、ベスト10から卒業し、ゼネラルランク作品としてギャラリーでの常設展示を予定しています。
これによって、ベスト10上位作品が固定化して変化が感じられないという現状も改善されて行くと思います。

YAAH!
9位 0099-0006-01
YAAH!  石橋 亜紀子
石橋さんの「YAAH!」も9位に戻ってきました。
男性の支持が中心ですが、若い女性からの票が伸びています。
大阪の方なので、気軽にギャラリーに来て、様子を見るというわけにはいきませんが、ゲストも新作を期待しているようです。

10位  0099-0012-08
LANDSCAPE 林 政良
LANDSCAPE
10位の林さんの「LANDSCAPE」は、第6回ベスト10以来ですが、風薫る季節にふさわしい作品です。
林さんの作品は、都会的な季節感のあるものが多いようですが、寒い季節より、春から夏にかけての作品が中心のようですので、これからの新作展示が楽しみです。

前回10位のKannaさんの作品は、「いぬ」が11位(5.4)、新作の「ツーリングパーティ」が12位(4.1)と健闘しています。
「ツーリングパーティ」は、ゲストから「バイクの機種が分かって共感を覚える」との反応もありました。5月8日からの展示では、またツーリング作品が新規に展示されます。