2 0 0 4 年
明 け ま し て お め で と う ご ざ い ま す

2004年新年の御挨拶

この昭和夢時代は1999年9月9日にオープンしました。その年の11月26日には、恵比寿にTooとライブギャラリーBe.Tooをスタートさせ、今年で5年目になります。

昨年は中国に何回か訪れ、日本が失ってしまったものを再認識してきました。
何も無いところから、ひとつひとつ手に入れて行く意欲や情熱は、今の日本ではあまり見られなくなっているように思われます。
上海などの都市部では、日本とそれ程大きな差が無いように見えますが、ちょっと奥へ入ると昭和初期から戦後の日本に見られたような風景もあり、過去と未来までがひとつの国に詰められているような気がしました。

20年前の中国は、共産国特有のイメージがありましたが、今の中国は資本主義の国より通商国家としての顔が強く、ありとあらゆる商売があるようです。

たとえ意識しなくても、世界は確実に動いている。知っていると思ったことでも、時間が経てば変化して、その知識が役にたたないこともあります。
中国だけでなく、韓国も、その他の東南アジアの国々も、世界中の国々が変わってゆく中で、日本だけがいつまでも変革の先送りを続けているわけにはいきません。
せめて自分たちだけでも、変わってゆく努力を忘れたくはないものです。

ギャラリーも、将来は上海にも出してみたいと思います。そのためには、いろいろな事をクリアしなければなりませんが、次のステージとして自分たちが直接経営するワークショップ・ギャラリーを、国内で確立することが条件となるでしょう。
今年はその第一歩として、2月のギフトショーでclick!networkの紹介を行おうと思っています。

その次は立地を本格的に調べ、いよいよワークショップ・ギャラリーをオープンすること。
何処までできるか分かりませんが、変わるための努力は続けて行くことにしましょう。

今年が良い年になりますように。

2004年01月01日

夢之介


年賀状のこと

昨年は夏に中国に行って来たので、残暑お見舞いを作る時間がありませんでした。
今年の年賀状は、やはり時間がありませんでしたが、現代上海の象徴とされている浦東新区を背景に、南京郊外で見かけた三輪トラックとタイムスリップグリコのミゼットを組み合わせて、昭和の過去と未来を現してみました。

三輪車はトラックだけでなく、オートバイを改造した手製のタクシーもよく見かけました。
ボディはブリキで、客席は「スライドドア」になっています。
窓はビニールシートで、風にあたると振動していますが、スピードがでないので問題はないのでしょう。
町か村の小さな工場で作られたと思われるこのような三輪タクシーが、高速道路の橋の下に何台も停まっているところを見ると、そのエネルギーに懐かしさを覚えました。
日本でこのような事をしようと思っても、国の許認可が壁になって、公道を走ることはできないでしょう。
どちらの国が自由主義の国なのか?いつの間にか、国の制度が逆転してしまったようです。

上の雨天でも大丈夫な車体も、下の練炭売りの車と同じ、オートバイを改造して作った事が分かります。
これは、車台から溶接で作っているようです。荷台はリヤカーを思わせます。エンジンの上に運転シートが載っています。

シートの後ろから切断し、荷台を付けたことが分かります。チェーン駆動で後輪がまわるのでしょう。