1)イチゴの王様
     
 

Social Communication Business

 
     
サンリオの創業者で、現在も社長をしている辻 信太郎氏の言葉です。
辻 信太郎氏は、経営者として有名な方ですが、経営者としての側面だけがクローズアップされ、日本の文化に大きな影響を与えた文化人としての側面は、ほとんど取り上げられていません。
辻氏の経営者としての評価も、文化をビジネスとして成功させた先駆者としての視点から語られなければ、その本質が見落とされてしまいます。

では、何故文化人としての辻氏が取り上げられないのでしょうか?
それはその文化が「少女文化」であり、戦前から続く旧来の価値観では、しょせん女子供の文化として、取り扱われてきたからにほかなりません。

ただ、現在の日本の政治経済のシステムが硬直化して、世界に遅れをとって来ているのに対し、女性を中心にした文化は、他国に見られない独自の進化をとげ、不況にもかかわらず、諸費者としての大きな力をもっています。
この「壱號神社」では、日本独自の「少女文化」を、その一翼を担ったサンリオに焦点をあてて見て行きたいと思います。
     
  人は一人では
生きられない