ブリキ街まつりは、シリーズ6番目のゼネラルイメージです。
鳥飼さんが1998年に最初の「ブリキ街」を書いてから10年以上の月日が流れています。
昭和の香りが色濃く漂うブリキ街では、時間は停まったまま、平穏な生活が続いているので、
急いで紹介する必要もないからでしょうか、ゆったりとした時が心を癒してくれるようです。
21世紀は、昭和の夢に満ちあふれていました。
現実の世界は、相変わらず慌ただしく荒々しいままで、情緒がありません。
現実が「懐かしい過去」を追い越すまで、ブリキ街の変わらない営みは、
大人の心に安らぎを与えてくれることと思います。
現実が過去を超える日は、果たしてくるのでしょうか?
「ブリキ街」の生活は、そんな思いとは無縁に続いて行くことでしょう。
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